費用を払って歯科医院で受けたのに、変わった実感がない。この状態がつらいのは、すでに受けたあとで、次にどうするかを決めなければならないからです。もう一度受けるのか、方法を変えるのか、それとも諦めるのか。判断の材料がないまま、選択だけが目の前にあります。
まとめ記事を開くと「白くなりにくい歯の特徴」が並んでいます。書かれていることは事実ですが、自分が当てはまるかどうかは自分では判断できません。この記事では別の入り方をします。確認することは3つあり、順番があります。①判定のタイミング、②回数と前処置、③歯の側の要因。一覧が扱っているのは3番目だけです。上の2つは変えられる余地があるため、先に確認すると結論が変わることがあります。
「白くなりにくい歯」の一覧より先に見ること
人工物、神経を失った歯、薬剤による変色。こうした項目が挙がるのは、事実として正しいことです。ただ、それは3番目に確認することです。
順番はこうなります。
| 順番 | 確認すること | 変えられるか |
|---|---|---|
| ① | 判定のタイミング | 変えられる |
| ② | 回数と前処置 | 変えられる |
| ③ | 歯の側の要因 | 変えられないものが含まれる |
なぜこの順番かというと、上の2つは次に受けるときに変えられるからです。③に当てはまるものには、方法を変えても到達点が変わらないものがあります。先に③を見てしまうと、変えられる部分を確認しないまま結論を出すことになります。
順に見ていきます。
①判定のタイミング|オフィスは施術直後がいちばん白く見える
最初に確認するのは、いつ、どうやって「白くならなかった」と判断したかです。
歯が白く見える仕組みには、2つあります。ひとつは歯の内部の色素が分解されること。もうひとつは、表面の細かい凹凸によって光が乱反射し、白く見える状態です。後者は色そのものが変わったわけではなく、見え方の変化で、数時間から1〜2日で戻るとされています。この2つの違いは「ホワイトニングで歯が白くなる仕組みは2つある|色素の分解と、一時的な見え方の違い」で詳しく説明しています。
ここで重要なのが、オフィスホワイトニングは高い濃度の薬剤を短時間で作用させる方法だという点です。そのぶん、この一時的な見え方が強く出やすくなります。
つまり、施術を終えて鏡を見た瞬間が、いちばん白く見える状態です。
そこを基準にしてしまうと、数日後に見たときには減ったように感じます。これは色が戻ったのではなく、一時的な見え方が消えて、色素の分解による変化だけが残った状態です。減ったのではなく、そこが実際の到達点だった、ということになります。
だから、判定は施術から数日〜1週間ほど経ってから行います。そのうえで、
- 自然光の入る場所で見る
- 毎回同じ時間帯・同じ位置で見る
- 感覚ではなく段階で確かめる
という条件を揃えます。段階の確かめ方は「ホワイトニングのレベルの読み方|A1〜D4は明るさ順に並んでいない」で説明しています。
もうひとつ、記憶と比べても判定はできません。受ける前の歯の色を正確に覚えている人はほとんどいません。自分で撮った写真がない場合でも、受けた歯科医院が施術前の歯の色を記録している場合があります。カウンセリングの際に色の段階を確認する流れがあるためです。手元に記録がないときは、そこを確かめてみてください。次に受けるときは、自分でも同じ条件で1枚撮っておくと、そこが基準になります。
なお、この落差は自宅で行う方法では小さくなります。低い濃度の薬剤を長い時間かけて作用させるため、色素の分解が主体になるからです。施術直後との落差が大きいのは、オフィスに特有の現象です。
②回数と前処置|1回で完結する設計ではない
次に確認するのは、進め方の側です。ここには2つあります。
何回受けたか
オフィスホワイトニングは、回数を重ねて積み上げていく方法です。1回で完結する設計ではありません。
歯科医院のプランが複数回で組まれていることが多いのは、そういう設計だからです。1回受けたことを「オフィスホワイトニングを試した」と数えていないか、ここを確かめてみてください。
何回でどこまで変わるかは、出発点の色や歯の状態によって変わるため、一律の数字はありません。回数と間隔の考え方は「ホワイトニングの頻度はどのくらい?白くする期間と保つ期間で変わるペースを解説」で整理しています。
前処置があったか
もうひとつが、薬剤を塗る前の工程です。
歯の表面に着色や汚れが付いたままだと、薬剤が歯の面に届きにくくなるとされています。そのため、施術の前に歯面を清掃する工程が入るのが通常の流れです。
意外に思われるかもしれませんが、オフィスホワイトニングの所要時間のうち、光を当てている時間よりもこの前処置のほうが長くかかります。時間の内訳については「オフィスホワイトニングの時間は4つに分かれる|予定を組むのに必要なのは滞在時間」で説明しています。
当日どのような流れだったかを思い出してみて、薬剤を塗る前に歯の表面を清掃する工程があったかどうかを確かめてみてください。ここは、次に受けるときに確認できる部分です。
③歯の側の要因|当てはまるものから各論へ
ここが、まとめ記事に並んでいる層です。ただし、項目を眺めるより、見え方から逆に引くほうが早く絞れます。
| 見え方 | 考えられること | 詳しく見る先 |
|---|---|---|
| 一部の歯だけ変わらない | 詰め物・被せ物などの人工物 | 人工物と色を合わせる方法 |
| 1本だけ暗いまま | 神経を失った歯の変色 | 失活歯への処置 |
| 灰色がかっている・横縞がある | 薬剤による変色 | テトラサイクリン歯の効き方 |
| 全体に変化が小さい | 出発点の色・エナメル質の厚み・象牙質の色 | 到達点を決める要因 |
| 白い斑点が目立つようになった | 新たに生じたのではなく、周囲が明るくなって見えている | ムラと白い斑点の正体 |
| もともと明るいほうだった | 変化量そのものが小さく見える | 段階の読み方 |
この層に当てはまる場合、それは「白くならない」というより、そこには届かないという話です。働きかける対象が薬剤の作用範囲の外にあるためで、回数を重ねても、濃度を変えても、その部分は変わりません。
だからこそ、①と②を先に確認します。①②は次に受けるときに変えられる部分ですが、③には変えられないものが含まれます。順番を逆にすると、変えられたはずの部分を確認しないまま「自分の歯では無理だった」という結論に着地してしまいます。
層ごとに、次にやることが変わる
原因が分かっても、そこから何をするかは層によって違います。
| 当てはまった層 | 次にやること |
|---|---|
| ①判定のタイミング | 数日〜1週間後に、同じ条件で測り直す |
| ②回数と前処置 | 回数を重ねる/次回の流れを確認する |
| ③歯の側の要因 | 到達点を見直す、または働きかける場所が違う方法を検討する |
②や③の場合、歯科医院で受ける方法と自宅で行う方法を組み合わせるという進め方もあります。これは「組み合わせれば白くなる」という話ではなく、時間のかけ方が変わるという話です。組み合わせの考え方は「デュアルホワイトニングとは?2つを組み合わせる意味と、最初から決めなくていい理由」で説明しています。
なお、濃度を上げれば白くなるというものではありません。濃度が決めているのは1回にどれだけ時間をかけるかであって、到達点そのものではないためです。
自宅で行う方法に切り替える場合、その方法で変化が出ないときの確認事項は「ホームホワイトニングが白くならないとき|直せる原因と直せない原因を順に確認する」にまとめています。
最後に、伝え方について。医院に相談するとき、「白くならなかった」とだけ伝えると、話がどこから始まるか定まりません。いつ見たのか、どういう条件で見たのか、どこがどう感じられたのかを伝えると、確認する場所がすぐ決まります。この記事の①〜③は、そのまま伝える材料になります。
東京新宿矯正歯科での進め方
当院では、来院時に口内と歯の色を確認し、カウンセリングを行ったうえでプランを選びます。受ける前に、③に当たるものがあるかを確認できます。人工物の有無や変色の種類は、見れば分かることが多いためです。
歯科医院で受ける方法は、スタンダードプランが4,980円(税込)からで、3回施術を受けた場合の総額は14,940円(税込)です。より高い濃度で進めたい場合は、過酸化水素35%のホワイトニング剤を使用するブーストプランがあり、16,500円(税込)です。プランが3回で組まれているのは、回数を重ねていく設計だからです。来院は最低1回※です。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。
自宅で行う方法もあり、オンライン診療で歯の状態を確認したうえで処方し、キットを自宅へ配送します。月々11,000円(税込)〜で、オーダーメイドのマウスピース、濃度10%のホワイトニングジェル4本(1ヶ月分)、知覚過敏抑制剤が含まれます。
※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。
どちらを選ぶか、組み合わせるかは、歯の状態を確認したうえで決まります。歯科医院で受ける方法の内容は「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」をご覧ください。
オフィスホワイトニングで白くならなかったときのよくある質問
1回で白くならないのは失敗ですか?
オフィスホワイトニングは回数を重ねて積み上げる方法で、1回で完結する設計ではありません。プランが複数回で組まれていることが多いのはそのためです。1回目の変化が小さかったこと自体は、想定の範囲に入ります。
施術直後は白かったのに、数日で戻りました
白く見える仕組みのうち、表面の凹凸による一時的な見え方は数時間から1〜2日で戻るとされています。オフィスは高い濃度で短時間に進める方法のため、この見え方が強く出やすくなります。数日後に見えている状態が、色素の分解による実際の変化にあたります。
何回受ければ白くなりますか?
出発点の色や歯の状態によって変わるため、一律の回数はありません。目標とする明るさと、どのくらいの期間で進めたいかを伝えたうえで、歯の状態を見て回数を組み立てる形になります。
詰め物の色だけ変わりませんでした
詰め物・被せ物・差し歯といった人工物は、薬剤で色が変わりません。周囲の歯が明るくなるほど、色の差が目立つように見えます。色を合わせるという方向で考える場合の選択肢は「インプラントはホワイトニングで白くならない|替えられる部分と、色を合わせる3つの選択肢」で整理しています。
濃度を上げれば白くなりますか?
濃度が決めているのは、1回にどれだけ時間をかけるかであって、到達点そのものではありません。濃度を上げると1回あたりの作用は強くなりますが、そのぶん歯がしみる症状が出やすくなる傾向があります。濃度は歯の状態を見たうえで決まるものです。
医院にどう伝えればいいですか?
「白くならなかった」とだけ伝えるより、いつ見たのか、どういう条件で見たのか、どの部分がどう感じられたのかを伝えると、確認する場所が早く決まります。写真があれば、それも材料になります。
まとめ|順番に確認すると、結論が変わることがある
オフィスホワイトニングで変化を感じられなかったとき、確認することは3つです。
①判定のタイミング。 オフィスは高い濃度で短時間に進める方法のため、施術直後がいちばん白く見えます。そこを基準にすると、数日後は減ったように感じます。判定は数日〜1週間後、同じ条件で行います。
②回数と前処置。 1回で完結する設計ではありません。何回受けたか、薬剤を塗る前に歯面を清掃する工程があったかを確かめます。
③歯の側の要因。 ここに当てはまるものには、回数や濃度を変えても届かないものが含まれます。だから①②を先に確認します。
まとめ記事に並んでいる一覧は③の層です。その手前に、変えられる部分が2つあります。 順番に確認すると、結論が変わることがあります。
東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。
| メニュー | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| オフィスホワイトニング (スタンダードプラン) | 4,980円〜 (3回施術の総額 14,940円) | 過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| オフィスホワイトニング (ブーストプラン) | 16,500円 | 過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| ホームホワイトニング | 初月11,000円 (マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円) 次月以降 11,000円/月 | オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します |
※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。
