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オフィスホワイトニングの薬剤は何が違う?成分・濃度・承認区分の3つで見る

歯科医院のホワイトニングを比べていると、医院ごとに違う薬剤の名前が並んでいます。濃度の数字が書かれていることもあれば、案内の隅に小さく「国内未承認医薬品」と添えられていることもあります。強い薬品を歯に塗るという話なので、そこが気になるのは自然なことです。

先に結論から書きます。オフィスホワイトニングの薬剤は、受ける人が選ぶものではありません。そして薬剤の違いを説明できる軸は3つ(主成分・濃度・承認区分)ありますが、そのどれも、どこまで白くなるかを決めてはいません。この記事では、その3つが何を決めているのかと、「未承認医薬品」という表記が何を意味しているのかを整理します。

目次

オフィスホワイトニングの薬剤は、受ける人が選ぶものではない

まず、前提を整理します。

歯科医院のホワイトニングは、その医院が採用している薬剤を使う形になっています。メニュー表から薬剤を選ぶ、という仕組みにはなっていません。医院によって薬剤が違って見えるのは、採用しているものがそれぞれ違うからです。

つまり、製品名を覚えて比べても、その名前を指定して受けることはできません。薬剤名の一覧を見ても行動につながらないのは、そのためです。

代わりに使えるのは、目の前の薬剤について何を確認できるかという視点です。確認できることは、次の3つに整理できます。

何を表しているか何を決めているか
①主成分過酸化水素か、過酸化尿素か作用が出るまでの速さ
②濃度何%か1回にかける時間の長さ
③承認区分国内承認品か、未承認品か制度上の位置づけ・入手経路

順に見ていきます。

①主成分|過酸化水素と過酸化尿素で何が変わるか

ホワイトニングの薬剤に使われる成分は、大きく2つです。過酸化水素過酸化尿素で、歯科医院で行うオフィスホワイトニングでは、主成分として過酸化水素が使われます。

この2つは別物というより、つながっています。過酸化尿素は口の中で分解して、過酸化水素になります。つまり過酸化尿素は、過酸化水素にたどり着くまでに一段階はさむ成分です。

そのぶん、作用はゆっくり出ます。だから自宅で行う方法に使われることが多くなります。低い濃度で長い時間かける進め方と相性がいいためです。ホーム用のジェルについては「ホームホワイトニングのジェルとは?成分2系統と濃度の意味、入手と保管の考え方」で扱っています。

ここで押さえておきたいのは、この違いは到達点の違いではないという点です。速さの違いであって、「過酸化水素のほうが白くなる」という話ではありません。歯が白くなる仕組みそのものは「ホワイトニングで歯が白くなる仕組みは2つある|色素の分解と、一時的な見え方の違い」で説明しています。

②濃度|高いほど白くなる、ではない

次が濃度です。数字が並ぶので、いちばん比べたくなる部分だと思います。

自宅で使うホーム用の薬剤は、過酸化尿素で10〜22%、過酸化水素で3〜10%程度で処方されるとされています(出典: 日本歯科グループ)。これに対して歯科医院で使うオフィス用は、35%程度までの濃度のものが使われます。桁が違って見えますが、これには理由があります。

濃度が決めているのは、1回にどれだけ時間をかけるかです。

歯科医院では、椅子に座っている限られた時間の中で作用させます。だから濃度を高くします。自宅では毎日2時間を何週間も続けられるので、濃度は低くて済みます。同じ量の作用に、短時間で到達するか、長時間で到達するかの違いです。

そして、濃度を上げると1回あたりの作用は強くなりますが、そのぶん歯がしみる症状が出やすくなる傾向があります。しみる仕組みと対処は「ホワイトニングで歯がしみるのはなぜ?知覚過敏の仕組みと3方向の対処」で整理しています。

だから、濃度は歯の状態を見たうえで決まります。「高いほうを指定する」という選び方をするものではありません。

③承認区分|「国内未承認医薬品」と書かれている理由

3つ目が、いちばん不安につながりやすい部分だと思います。

日本では、市販されるオーラルケア製品と歯科医院で使う薬剤とで、扱える成分と濃度の範囲が分かれています。高い濃度の過酸化水素を含む薬剤は、医療機関でのみ使用できます。ドラッグストアで歯科医院と同じものが買えないのは、効き目の優劣ではなく、この区分によるものです。

また、歯科用の漂白材については、厚生労働省が審査ガイドラインを示しています(歯科用漂白材等審査ガイドラインについて・令和5年4月21日)。

ここで問題になるのが、国内で承認されている歯科用漂白材は限られているという点です。承認されていないものを使う場合、各医院が個別に輸入して取り扱う形になります。だから医院の案内に「国内未承認医薬品」という表記が現れます。

「未承認」は、危険という意味ではありません。日本の承認手続きを経ていない、という制度上の区分を指しています。そのため、そうした薬剤を使う場合は、どこから入手しているのか・国内に同等の承認医薬品があるのか・海外での安全性の情報はどうかを示すことが求められます。この表記があること自体は、むしろ情報が開示されている状態です。

当院で使用しているホワイトニング剤も、この区分に当たります。

※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。

特定の製品について、濃度の段階と日本での扱いを詳しく見たい場合は「オパールエッセンスは買う薬剤ではない|濃度が5段階ある理由と、日本での扱い」をご覧ください。

3つとも、どこまで白くなるかは決めていない

ここまでの3つを並べ直します。

決めていること決めていないこと
主成分作用が出るまでの速さ到達点
濃度1回にかける時間の長さ到達点
承認区分制度上の位置づけ・入手経路到達点

どの軸も、到達点そのものは決めていません。

では何が決めているかというと、歯の側です。もともとの歯の色、エナメル質の厚み、その下にある象牙質の色。変色の原因が内部にあるのか表面にあるのか。人工物が入っているかどうか。どこまで明るくなるかは、こうした条件で変わります。到達点を左右する要因は「ホームホワイトニングの効果はどのくらい?速さ・到達点・持続の3つに分けて考える」で分解しています。

だから、「もっと良い薬剤を使っている医院を探す」という方向は、空振りになりやすいということになります。すでに受けて変化が小さかった場合に確認することは「オフィスホワイトニングで白くならなかったときに確認する3つの順番」にまとめています。

ホワイトニングについて相談する

薬剤に光を当てるのはなぜか

オフィスホワイトニングでは、薬剤を塗ったあとに光を当てます。この光は、薬剤の働きを助けるために当てるものです。

つまり、光と薬剤はセットで設計されています。光そのものが色を変えているわけではないため、光を当てるだけでは色は変わりません。光が何と組むかで結果が変わる仕組みは「ホワイトニングライトは単体では働かない|光が何と組むかで結果が変わる」で詳しく整理しています。

なお、施術全体の時間のうち、光を当てている時間は一部です。薬剤を塗る前の歯面の清掃に、それより長い時間がかかります。時間の内訳は「オフィスホワイトニングの時間は4つに分かれる|予定を組むのに必要なのは滞在時間」で説明しています。

市販品やサロンで使われるものとは、区分が違う

同じ「ホワイトニング」という言葉が使われていても、扱われているものの区分は分かれています。

場所扱われるものの区分働きかける対象
歯科医院医薬品歯の内部の色素
市販の歯磨き粉医薬部外品・化粧品歯の表面に付いた着色
セルフ方式の店舗化粧品等歯の表面に付いた着色

ここで大事なのは、優劣ではなく対象が違うということです。表面に付いた着色を落とすことと、歯の内部の色に働きかけることは、別の作業です。どちらが必要かは、黄ばみの原因によって変わります。

歯磨き粉というカテゴリでできることの範囲は「ディノベートとは?ホワイトニング歯磨き粉の仕組みとできることの範囲」、店舗で行うセルフ方式については「セルフホワイトニングに効果はある?効かないのではなく対象が違う」で扱っています。

医院で確認できる3つのこと

薬剤を選ぶことはできませんが、確認することはできます。そのまま聞ける形にすると、次のようになります。

確認すること聞き方の例何が分かるか
主成分と濃度「使う薬剤の成分と濃度を教えてください」1回にどれくらいの時間をかける設計か
承認区分と入手経路「国内承認のものですか、未承認のものですか」案内の表記の意味。未承認なら入手経路も併せて確認できる
しみたときの対応「途中でしみたらどうしますか」濃度や進め方を調整できるかどうか

3つ目が実は重要です。しみる症状は個人差があり、進め方の調整で対応する部分だからです。ここに答えが用意されているかどうかは、当日の安心感に直結します。

また、むし歯や歯ぐきの炎症がある場合、先に治療が必要になることがあります。この順番については「ホワイトニングは虫歯があるとできない?順番を整理すると進め方が決まる」をご覧ください。

東京新宿矯正歯科で使用している薬剤

当院のオフィスホワイトニングでは、過酸化水素を配合したホワイトニング剤と専用の照射器を使用します。プランは2つあり、スタンダードプランが4,980円(税込)から(3回施術を受けた場合の総額は14,940円(税込))、より高い濃度で進めるブーストプランは16,500円(税込)で、過酸化水素35%のホワイトニング剤を使用します。

どちらで進めるかは、当日、口内と歯の色を確認したうえで、歯科衛生士と相談しながら決められます。濃度は自分で指定するものではなく相談して決まる、という記事の話は、ここに対応します。来院は最低1回※です。

※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります

※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。

自宅で行う方法もあり、こちらは濃度10%のホワイトニングジェルを使用します。オンライン診療で歯の状態を確認したうえで処方し、オーダーメイドのマウスピース、ジェル4本(1ヶ月分)、知覚過敏抑制剤をまとめて自宅へ配送します。1日2時間の装着で、1ヶ月継続した場合に1〜2トーンの白さアップが目安です(個人差があります。出典: Oh my teeth 公式サイト)。

※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。

歯科医院で受ける方法の全体像は「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」をご覧ください。

ホワイトニングの空き日程を見る

オフィスホワイトニングの薬剤に関するよくある質問

濃度が高いほど白くなりますか?

濃度が決めているのは、1回にどれだけ時間をかけるかです。濃度が高いと1回あたりの作用は強くなりますが、そのぶんしみる症状が出やすくなる傾向があります。到達点そのものは歯の側の条件で決まるため、濃度と直結するものではありません。

「国内未承認医薬品」と書かれていて不安です

日本の承認手続きを経ていない、という制度上の区分を指しています。国内で承認されている歯科用漂白材が限られているため、それ以外を使う場合は各医院が個別に輸入する形になります。この表記がある場合は、入手経路と、海外での安全性に関する情報も併せて確認できます。

市販のホワイトニング剤では同じことはできませんか?

市販されるオーラルケア製品と歯科医院で使う薬剤とでは、扱える成分と濃度の範囲が分かれており、高い濃度の過酸化水素を含むものは医療機関でのみ使用できます。市販品は歯の表面に付いた着色に働きかけるもので、歯科医院の薬剤とは対象が違います。

薬剤を指定して受けることはできますか?

医院が採用している薬剤を使う形になるため、製品を指定して受けることは通常できません。確認できるのは、成分・濃度・承認区分と、しみたときの対応です。

薬剤が歯ぐきに付いても大丈夫ですか?

歯科医院で行う施術では、薬剤が歯ぐきに付かないよう配慮したうえで塗布します。それでも一時的に歯ぐきが白くなることがありますが、通常は時間の経過とともに戻るとされています。施術中に気になる症状があれば、その場で伝えてください。

妊娠中でも薬剤を使えますか?

妊娠中・授乳中の方は、ホワイトニングを控えることをおすすめする場合があります。安全性が十分に確かめられていないためで、時期を改めてご相談いただく形になります。

まとめ|薬剤は選ぶものではなく、確認するもの

オフィスホワイトニングの薬剤について、押さえておきたいのは3点です。

薬剤は受ける人が選ぶものではありません。医院が採用しているものを使う形になるため、製品名を比べても指定はできません。

違いを説明する軸は3つです。主成分は作用の速さ、濃度は1回にかける時間の長さ、承認区分は制度上の位置づけを表しています。「国内未承認医薬品」という表記は、危険という意味ではなく制度上の区分です。

そして、この3つのどれも到達点は決めていません。どこまで白くなるかを左右しているのは歯の側の条件です。だから薬剤探しに時間をかけるより、目の前の医院で成分・濃度・承認区分と、しみたときの対応を確認するほうが、判断の材料になります。

東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。

メニュー費用(税込)内容
オフィスホワイトニング
(スタンダードプラン)
4,980円〜
(3回施術の総額 14,940円)
過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します
オフィスホワイトニング
(ブーストプラン)
16,500円過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します
ホームホワイトニング初月11,000円
(マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円)
次月以降 11,000円/月
オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します

※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。

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