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セルフホワイトニングの効果はどこまで?「白くならない」ではなく対象が違う理由を解説

駅前で見かける1回数千円のセルフホワイトニング。歯科医院で受けるより負担が軽く、まず試してみたいと感じる方は多いはずです。ところが情報にあたると、出てくるのは歯科医院のページばかりで、そのほとんどが「セルフでは白くならない」という結論になっている。当事者の言い分だけが並んでいる状態では、中立に判断しようがありません。

先に事実を整理します。セルフホワイトニングに効果はあります。ただし、その効果が及ぶのは歯の表面についた着色までです。歯そのものの内側の色は対象外になります。つまり「効果があるか・ないか」という問いの立て方が実態と合っておらず、自分の歯の黄ばみがどちらの種類かによって、意味があるかどうかが決まります。ここでは、セルフホワイトニングが何をしているのか、なぜ歯科と同じ薬剤を使えないのか、そして自分の場合はどちらが必要なのかを判断できるところまで整理します。

目次

効果がないのではなく、対象が違う

歯の黄ばみには2つの種類があります。歯の表面についた着色と、歯そのものの内側の色です。

セルフホワイトニングが働きかけるのは前者、つまり表面の着色です。コーヒーや紅茶、たばこなどによって歯の外側についた色素を落とす、あるいはつきにくくする方向の施術になります。

一方、歯の内側の色は対象になりません。もともとの歯の色や、加齢によって内側の色が透けて見えるようになった状態は、表面をきれいにしても変わらないためです。

ですから、「効果があるか」ではなく「自分の黄ばみが表面のものか」が判断の分かれ目になります。この2種類の違いについては「歯の黄ばみを取る方法は原因で変わる|表面の着色と内部の色の見分け方から解説」で詳しく整理しています。

セルフホワイトニングの仕組み

何をしているのかを具体的に見ていきます。

使われる成分

セルフホワイトニングで使われるのは、歯の表面に働きかける成分です。研磨作用によって着色を落とすもの、有機酸によって色素と歯の結びつきをゆるめるもの、ポリリン酸のように色素を落としつつ再付着を抑えるものなどがあります。

いずれも作用するのは歯の外側です。歯の内部に浸透して色素を分解する成分は含まれていません。市販のホワイトニング用歯磨き粉と、方向性としては近い位置にあります。この種の製品については「ディノベートとはどんな製品?成分の役割と、歯科のホワイトニングとの違いを解説」で成分の役割を説明しています。

施術は自分で行う

セルフホワイトニングという名前のとおり、実際の施術は利用者自身が行います。店舗は場所と機材、薬剤を用意する役割で、スタッフが利用者の口の中に触れることはありません。

これは店舗の方針ではなく、口腔内に手を入れる行為が医療行為にあたるためです。次の章で触れる薬剤の話とつながっています。

光を当てる工程

多くの店舗では、成分を塗ったあとに専用のライトを当てる工程があります。成分の働きを助けることを目的としたものです。

歯科医院でも照射器を使いますが、そちらは高濃度の薬剤の分解を促す目的で使われます。当てている光が似ていても、組み合わせる薬剤が違えば役割も変わります。

なぜ歯科と同じ薬剤を使えないのか

ここが、セルフと歯科の違いの根っこにあたる部分です。

歯の内部の色素を分解する薬剤、具体的には過酸化水素や過酸化尿素を含むものは、歯科医師、または歯科医師の指導のもとで歯科衛生士が扱うものと定められています。

理由は、使う前に口の中の状態を確認する必要があるためです。むし歯や歯周病があれば先に治療が必要になりますし、詰め物や被せ物があればその部分は色が変わりません。しみやすい状態かどうかも、確認したうえで濃度や時間を決めることになります。薬剤そのものだけでなく、使う前の確認と使ったあとの管理までが一続きになっているため、歯科医師の関与が前提とされています。

つまりこれは、セルフホワイトニングの店舗に不備があるという話ではありません。扱える薬剤の範囲が制度として分けられているということです。その枠組みの中で、表面の着色に働きかける成分を使ったサービスとして成り立っています。

薬剤の成分や濃度の詳細については「ホームホワイトニングのジェルとは?成分・濃度の違いと、選ぶのではなく決まる理由」で整理しています。

効果が出る場合と、出ない場合

ここまでを踏まえて、どういう場合に変化が見込めるのかを整理します。

黄ばみの原因セルフで変化が見込めるか必要になる方法
コーヒー・紅茶・赤ワインなどの色素見込めるセルフ、または歯科のクリーニング
たばこのヤニ見込めるセルフ、または歯科のクリーニング
歯垢・歯石への色素沈着歯石は落とせない歯科のクリーニング
もともとの歯の色見込めない歯科のホワイトニング
加齢による内側の色の変化見込めない歯科のホワイトニング
薬剤や外傷による変色見込めない歯科で相談
詰め物・被せ物の色変わらない作り替えの検討

変化が見込める場合

飲食物やたばこによる表面の着色が主な原因であれば、変化を感じられる可能性があります。この場合、セルフホワイトニングは目的に合った選択肢です。

変化が出にくい場合

もともとの歯の色が気になっている、あるいは年齢とともに少しずつ濃くなってきた、という場合は、対象が歯の内側にあります。表面をどれだけきれいにしても、内側の色は変わりません。

詰め物や被せ物などの人工物も、色が変わらない点は同じです。これは歯科のホワイトニングでも変わらないため、方法を変えても解決しません。

回数を重ねれば届くのか

表面の着色は、落とし切ったところで頭打ちになります。それ以上は、対象がなくなるため変化が止まります。

そして、内側の色は回数を重ねても変わりません。「何回通っても変わらない」という状況が起こるのは、多くの場合、対象が内側にあるためです。回数の問題ではなく、対象の問題ということになります。

ホワイトニングについて相談する

自分がどちらかを確かめる

では、自分の黄ばみがどちらなのか。診察を受ければはっきりしますが、いくつかの特徴からある程度の見当はつきます。

茶色っぽく、つき方にムラがあるなら、表面の着色である可能性が高くなります。歯と歯のあいだや歯の根元など、歯ブラシが届きにくい場所に色が集中している場合も同様です。コーヒーの量が増えた時期や喫煙を始めた時期と前後して濃くなったのであれば、その可能性はさらに高まります。

一方、全体が均一に黄色っぽく、歯の中央部分にも色があり、はっきりしたきっかけがないまま数年かけて少しずつ変わってきたのであれば、内側の色が透けている可能性があります。

ただし、この2つはどちらか一方とは限りません。表面に着色があり、なおかつ内側の色も気になっている、という状態はよくあります。詳しい見分け方は「歯の黄ばみを取る方法は原因で変わる|表面の着色と内部の色の見分け方から解説」にチェック表を用意しています。

歯科で受ける方法との役割の違い

対象が違うことを踏まえて、それぞれの位置づけを並べておきます。

セルフホワイトニング歯科のクリーニング歯科のホワイトニング
対象表面の着色表面の着色・歯垢・歯石歯の内側の色
使う成分表面に働きかける成分研磨ペーストなど過酸化水素・過酸化尿素
施術する人利用者自身歯科医師・歯科衛生士歯科医師・歯科衛生士
1回あたりの費用感数千円程度数千円程度数千円〜数万円

表面の着色を落とすという目的であれば、セルフホワイトニングと歯科のクリーニングは同じ方向を向いています。違いは、歯石まで落とせるかどうかと、口の中の状態を同時に確認してもらえるかどうかです。

歯の内側の色を明るくしたいのであれば、歯科のホワイトニングが対象になります。歯科医院で受ける施術については「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」、自宅で行う方法については「ホームホワイトニングとは?費用・期間・やり方と「通院なしでできる範囲」を解説」で説明しています。

「安いほう」ではなく「目的に合うほう」

費用だけを見ればセルフホワイトニングのほうが1回あたりの負担は軽くなります。ただし、対象が違う以上、同じ土俵での比較にはなりません。

内側の色が原因の場合、セルフを何度繰り返しても目的には届かず、結果的に費用も時間も余分にかかります。逆に、表面の着色だけが原因であれば、高い方法を選ぶ必要はありません。比べるべきは金額ではなく、自分の目的に合っているかどうかです。

方法の選び方で迷う場合は「ホワイトニングのおすすめは条件で変わる|5つの質問で自分に合う方法を選ぶ」で判断の軸を整理しています。費用の全体像は「ホワイトニングの値段はいくら?種類別の相場と、施術費以外にかかる費用を解説」にまとめています。

東京新宿矯正歯科で受けられる方法

内側の色が対象だと分かった場合の選択肢として、当院のメニューをご案内します。対象も内容も異なるため、ここまでに挙げた費用感と金額だけを並べて比べられるものではない点は、先に申し添えておきます。

歯科医院で受けるオフィスホワイトニングは、スタンダードプランが4,980円(税込)からで、3回施術を受けた場合の総額は14,940円(税込)です。より高い濃度で進めたい場合は、過酸化水素35%のホワイトニング剤を使用するブーストプランがあり、16,500円(税込)です。いずれも専用の照射器で8分×2回の照射を行います。プランは当日、歯科衛生士と相談しながら選べます。来院は最低1回※です。

※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります

※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。

自宅で行うホームホワイトニングは、マウスピースをお持ちの場合が月々11,000円(税込)、お持ちでない場合は初月22,000円(税込・マウスピース作成込み)で次月以降が11,000円(税込)です。オンライン診療で処方し、キットを自宅へ配送します。マウスピースの作成が必要な場合のみ来院となり、それ以降の通院は不要です。

※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。

ホワイトニングの空き日程を見る

試して変わらなかったときに確認すること

すでに利用したうえで変化を感じていない場合、確認したい点が3つあります。

1つ目は、対象が内側の色ではないかということです。 これが最も多い理由です。表面の着色がもともと少なかった場合、落とすものがないため変化として現れません。

2つ目は、表面の着色は実際に落ちているか、という点です。 着色は落ちたが、その下から出てきた歯そのものの色が想像より濃かった、という場合があります。この場合、施術は目的どおりに働いており、期待していた明るさが内側の色より上だった、ということになります。

3つ目は、落としたあとに再着色していないかです。 表面の着色は生活習慣によって戻ります。色の濃い飲食物をよくとる場合、間隔が空くと元に戻っていることがあります。

いずれの場合も、次にすべきことは同じです。自分の黄ばみの原因を確認することから始まります。原因が分かれば、クリーニングで足りるのか、ホワイトニングが必要なのかが決まります。

セルフホワイトニングの効果に関するよくある質問

セルフホワイトニングは意味がないのですか?

そうではありません。歯の表面についた着色に対しては働きかけるため、着色が主な原因であれば目的に合った方法です。意味がないのではなく、歯の内側の色は対象外である、というのが正確な整理になります。

何回通えば白くなりますか?

表面の着色が原因の場合、数回で変化を感じることがあります。ただし着色を落とし切ったところで頭打ちになるため、それ以上は回数を重ねても変化しません。内側の色が原因の場合は、回数によって届くものではありません。

歯を傷めることはありませんか?

表面に働きかける施術のため、指示された方法で行う範囲であれば大きな負担にはなりにくいとされています。ただし、研磨作用のある成分を強い力で長時間使うと、歯の表面を摩耗させる可能性があります。店舗の説明に沿って行ってください。むし歯や歯ぐきの不調がある場合は、先に歯科で確認しておくと安心です。

歯科のホワイトニングとどちらが安いですか?

1回あたりの費用はセルフホワイトニングのほうが軽くなります。ただし対象が違うため、同じ条件での比較にはなりません。内側の色が原因であれば、セルフを繰り返しても目的には届かないため、結果的に費用がかさむこともあります。目的に合っているかどうかで選ぶほうが無駄がありません。

セルフのあとに歯科のホワイトニングを受けてもいいですか?

問題ありません。むしろ表面の着色が落ちている状態は、薬剤が歯に届きやすくなるため合理的です。歯科医院でも、ホワイトニングの前にクリーニングを行うのが一般的です。受ける際は、直前に何をしたかを伝えておくとよいでしょう。

詰め物や被せ物にも効果はありますか?

ありません。人工物の色は、表面の着色を落としても、歯科のホワイトニングを受けても変わりません。周囲の歯が明るくなると差が目立つ場合があるため、前歯に治療跡がある方は、始める前に歯科で相談しておくことをおすすめします。

まとめ|対象が分かれば、どちらが必要かも決まる

セルフホワイトニングに効果がないわけではありません。効果が及ぶのが歯の表面についた着色までで、歯の内側の色は対象外だというだけです。歯科と同じ薬剤を使えないのは、店舗の質の問題ではなく、扱える薬剤の範囲が制度として分けられているためです。

したがって、判断すべきは「どちらが優れているか」ではなく「自分の黄ばみがどちらの種類か」になります。茶色っぽくムラがあり、歯間や根元に集中しているなら表面の着色。全体が均一に黄色く、数年かけて少しずつ濃くなったなら内側の色です。

前者であれば、セルフホワイトニングも歯科のクリーニングも選択肢になります。後者であれば、歯科のホワイトニングが対象になります。まずは自分の黄ばみがどちらなのかを確かめるところから始めると、余分な出費も時間も避けられます。

東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。

メニュー費用(税込)内容
オフィスホワイトニング
(スタンダードプラン)
4,980円〜
(3回施術の総額 14,940円)
過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します
オフィスホワイトニング
(ブーストプラン)
16,500円過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します
ホームホワイトニング初月11,000円
(マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円)
次月以降 11,000円/月
オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します

※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。

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