種類も費用も一通り調べた。それでも「で、自分はどれを選べばいいのか」が決まらない。比較表を何枚見ても、並んでいる情報が増えるだけで決め手にならない。ホワイトニングを検討していて、この段階で止まっている方は多いはずです。
決まらないのには理由があります。ホワイトニングには、誰にでも当てはまる「一番いい方法」が存在しないからです。いつまでに白くしたいか、どのくらい通えるか、予算をどう出せるか、歯の状態はどうか。この条件が違えば、適した方法も変わります。裏を返せば、自分の条件を決めれば方法は絞り込めます。4種類の違いを整理したうえで、5つの質問に答えながら候補を絞っていきましょう。
ホワイトニングの4つの方法
まず選択肢を確認します。歯科医院や店舗によって設定が異なるため、費用は目安として見てください。
| 方法 | 実施場所 | 変化を感じるまで | 持続の目安 | 費用の目安 | 白くできる範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
| オフィスホワイトニング | 歯科医院 | 1回の施術でも変化を感じやすい | 3〜6ヶ月程度 | 1回あたり20,000〜70,000円程度 | 歯の内部の着色 |
| ホームホワイトニング | 自宅(歯科医院で処方) | 2週間前後 | 6ヶ月〜1年程度 | 一式で15,000〜50,000円程度 | 歯の内部の着色 |
| デュアルホワイトニング | 歯科医院+自宅 | 1回の施術でも変化を感じやすい | 6ヶ月〜1年程度(自宅でのケアを続けた場合) | 50,000〜100,000円程度 | 歯の内部の着色 |
| セルフホワイトニング | 店舗(自分で操作) | 施術当日 | 短め | 1回あたり数百円〜5,000円程度 | 主に歯の表面の着色汚れ |
歯の内部の色に働きかけられるのは歯科で行う方法
表の右端の列が、選ぶうえで最も重要な違いです。歯の黄ばみには、表面に付着した着色汚れによるものと、歯そのものの内部の色によるものがあります。
歯を漂白する薬剤は歯科医師の管理のもとで使われるため、店舗で自分で操作するセルフホワイトニングでは扱えません。セルフホワイトニングが対象としているのは、主に歯の表面に付いた着色汚れです。安い高いという話ではなく、働きかける対象が違います。歯そのものの色を変えたい場合は、歯科で行う3つの方法が候補になります。
各方法の詳しい内容
それぞれの進め方や注意点については、「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」と「ホームホワイトニングとは?費用・期間・やり方と「通院なしでできる範囲」を解説」で解説しています。デュアルホワイトニングは、この2つを組み合わせる方法です。
「万人におすすめの1つ」がない理由
比較表を見ても決まらないのは、読者の理解力の問題ではありません。表に並ぶ項目のあいだに、そもそもトレードオフがあるからです。
早さと持続はトレードオフの関係にある
高い濃度の薬剤を短時間で作用させると、変化は早く出ます。一方、低い濃度の薬剤を長い時間かけて作用させると、歯の内部までゆっくり浸透するため、変化が定着しやすくなります。
早く変わる方法は持続が短めで、持続する方法は変化までに時間がかかる。どちらが優れているという話ではなく、何を優先するかで答えが変わります。「一番いい方法」を決められないのは、優先順位が人によって違うためです。
条件が変われば答えも変わる
判断を分けるのは主に4つの条件です。いつまでに白くしたいかという期限、どのくらい通えるかという通院の余地、予算をどう出せるかという支払いの形、そして歯の状態です。
この4つを自分の側で決めてしまえば、候補は自然と絞られます。次の質問に順に答えていってください。
5つの質問で絞り込む
質問1|いつまでに白くしたいか
1ヶ月以内に予定がある場合は、歯科医院で施術を受ける方法が候補になります。1回の施術でも変化を感じやすいためです。ただし、目標の白さまでは複数回に分けて進めるのが一般的なので、日程には余裕を見ておいてください。
期限がない場合は、自宅で進める方法も選べます。時間はかかりますが、持続の面では利点があります。
質問2|通院はどのくらいできるか
何度でも通える場合は、歯科医院での施術を軸に考えられます。一般には3回から5回程度、1〜2週間に1回のペースで通う形が取られています。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
来院を最小限にしたい場合は、自宅で進める方法が向いています。マウスピースを作るための来院が必要ですが、それ以降は自宅で進められます。東京新宿矯正歯科では歯型のスキャンに約15分、そのあとはオンライン診療で処方まで完結する形をとっています。
質問3|予算は「一度に出せる額」か「毎月出せる額」か
見落とされやすいのが、金額そのものではなく払い方です。
まとまった額を一度に出せる場合は、歯科医院での施術やデュアルホワイトニングも選択肢に入ります。総額が最初に確定するのが利点です。
毎月の負担で管理したい場合は、月額制で提供されている方法が合います。まとまった資金を用意せずに始められ、続けるかどうかを月単位で判断できます。
質問4|歯がしみやすいか
冷たいものがしみやすい自覚がある場合、濃度の低い薬剤を時間をかけて使う方法のほうが合うことがあります。ただし、しみるかどうかは実際に始めてみないと分からない部分もあります。しみたときにどう対処できるか、相談先があるかを確認しておくと安心です。
質問5|前歯に詰め物・被せ物があるか
これは方法選び以前の確認事項です。ホワイトニングで色が変わるのは天然の歯だけで、詰め物や被せ物、差し歯は薬剤では白くなりません。周囲の歯が白くなると、その部分の色が目立つことがあります。
前歯に治療跡がある方は、どの方法を選ぶかより先に、白くなったあとの見え方を確認しておくことをおすすめします。場合によっては、人工物を作り替えるかどうかまで含めた相談になります。
回答の組み合わせから候補を絞る
ここまでの答えを組み合わせると、次のように整理できます。
| 条件 | 候補になる方法 |
|---|---|
| 期限が近い+通院できる | 歯科医院での施術 |
| 期限が近い+通院を減らしたい+変化と持続の両方がほしい | 歯科医院での施術と自宅でのケアの併用 |
| 期限なし+通院を減らしたい | 自宅で進める方法 |
| 期限なし+毎月の負担で管理したい | 月額制で提供されている自宅向けの方法 |
| 表面の着色汚れが気になっているだけ | まずクリーニングで足りるか確認 |
複数に当てはまる場合は、質問1(期限)を優先して考えると決めやすくなります。期限は自分で変えられない条件だからです。
条件別に見た向き・不向き
質問だけでは拾いきれない、よくある状況ごとの考え方を補足します。
結婚式・式典など期限がある場合
日付が決まっているなら逆算します。歯科医院での施術を1〜2週間に1回のペースで3回受けるとすれば、間隔を含めておよそ1ヶ月から1ヶ月半をみておくと余裕をもって進められます。
ただし、何回で目標に届くかは事前には確定できません。日程が迫っている場合は、最初の相談の時点で「いつまでに」を伝えたうえで、現実的な進め方を確認してください。
コーヒー・お茶をよく飲む、喫煙の習慣がある場合
色が戻るまでの期間が短くなる傾向があります。この場合、変化の早さより持続を重視するか、色が戻ったときに自分でやり直せる手段を持っておくほうが結果的に負担が軽くなります。
自宅用のマウスピースを作っておくと、色が戻ってきたときに短期間だけ使って白さを取り戻しやすくなります。手元にあるものを使うため、追加でかかるのはジェル代だけです。
忙しくて通院時間が取れない場合
自宅で進める方法が候補になります。来院が必要なのは歯型を取る1回のみで、それ以降はオンラインで進められる形もあります。すでにホワイトニングに使えるマウスピースを持っている場合は、来院自体が不要になることもあります。
費用の負担を抑えたい場合
金額の大小だけで選ぶと、目的に合わない方法を選んでしまうことがあります。まず自分が変えたいのが表面の着色汚れなのか、歯そのものの色なのかを確かめてください。そのうえで、一度に出せる額と毎月出せる額のどちらで考えるかを決めると、無理のない形が見つかります。費用の内訳や維持費については「ホワイトニングの値段はいくら?種類別の相場と、施術費以外にかかる費用を解説」で詳しく整理しています。
歯並びも気になっている場合
歯の色と並びの両方が気になる場合は、順番の相談が必要です。矯正装置が付いている状態では薬剤が均一に行き渡らないことがあり、タイミングによって進め方が変わります。マウスピース矯正との併用については「マウスピース矯正中にホワイトニングはできる?併用のメリット・注意点・タイミングを解説」で解説しています。
おすすめしない場合もある
方法を選ぶ前に、そもそもホワイトニングが適していない場合があります。
着色汚れだけが原因ならクリーニングで足りることがある
歯の色が気になる原因が、コーヒーや茶渋などによる表面の着色汚れだけであれば、歯科医院でのクリーニングで改善する場合があります。この場合、ホワイトニングを行う必要はありません。どちらが主な原因かは口の中を見れば判断できます。
むし歯・歯周病の治療が先になる場合
治療が必要な状態が見つかった場合は、そちらが先になります。順番が逆になると、しみやすくなったり、歯ぐきの状態を悪化させたりする可能性があります。
妊娠中・授乳中は時期をずらす
妊娠中および授乳中の方は、ホワイトニングを避けることが一般的です。薬剤が胎児や乳児に与える影響について十分な検証がなされていないためです。時期をずらせば受けられる可能性があります。
受けるかどうかの判断については「ホワイトニングはしない方がいい?言われる理由と、受けられない人・向かない人の違い」で詳しく整理しています。
選んだあとに変えられるのか
「一度選んだらやり直しがきかない」と身構えている方も多いのですが、実際にはそうではありません。
途中で方法を変えることはできる
自宅で始めて変化が遅いと感じたら歯科医院での施術を足す、逆に通院が負担になったら自宅中心に切り替える、といった調整はできます。最初の選択で全部が決まるわけではありません。
東京新宿矯正歯科の場合
以下は当院の料金です。料金に含まれる内容や1回の施術内容は歯科医院ごとに異なるため、金額だけで単純に比較できるものではない点はご承知おきください。
自宅で行うホームホワイトニングは月額制で、ホワイトニングキットを毎月お届けします。初月は11,000円(税込)、ホワイトニング用のマウスピースをお持ちでない場合は作製費を含めて初月22,000円(税込)、次の月からは11,000円(税込)です。1ヶ月試して合わないと感じた場合は、次回の決済日の前日までにご連絡いただければ止められます。
※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。
クリニックで受けるオフィスホワイトニングは、1回ごとに続けるかを判断できます。スタンダードプランは過酸化水素を配合したホワイトニング剤を使用し、費用は4,980円(税込)から。3回施術を受けた場合の総額は14,940円(税込)です。より高い濃度で進めるブーストプランは、過酸化水素35%のホワイトニング剤を使用し16,500円(税込)です。プランは施術当日に歯科衛生士と相談しながら選べます。
※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。
よくある質問
結局どれが一番白くなりますか?
どこまで白くなるかは方法だけで決まるものではなく、もともとの歯の色や歯の質、どのくらい継続できたかによって変わります。同じ方法でも到達する明るさには個人差があるため、「この方法なら何段階明るくなる」と言い切れるものではありません。どの方法を選んでも、結果を左右するのは歯の状態と、どこまで続けられるかです。
デュアルホワイトニングは誰にでもおすすめですか?
変化の早さと持続の両方を求める方には合いますが、費用は2つ分かかります。期限がない方や、まず様子を見たい方には、片方から始めるほうが負担が小さく済みます。予算と目的に対して過不足がないかで判断してください。
市販のホワイトニング歯磨き粉では足りませんか?
目的によります。市販の歯磨き粉が対象としているのは、主に歯の表面に付いた着色汚れです。日々の着色を落とす目的なら役割を果たしますが、歯そのものの内部の色を変えたい場合には期待した結果になりにくくなります。どちらが自分の目的かを確かめると、選択がはっきりします。
途中で別の方法に変えられますか?
変えられます。自宅で進めていて変化が遅いと感じたら施術を足す、通院が負担なら自宅中心に切り替える、といった調整は可能です。契約の形によって手続きが変わるため、始める前に「やめたいとき・変えたいときにどうなるか」を確認しておくと安心です。
初めてなのですが、どこから相談すればいいですか?
まず自分の歯の色が何を原因としているのかを確認するところからです。表面の着色汚れなのか、歯そのものの色なのかで、適した方法が変わります。この判断は口の中を見れば分かるため、方法を決め切ってから相談する必要はありません。
まとめ|条件が決まれば、方法は絞り込める
ホワイトニングに「万人におすすめの1つ」がないのは、早さと持続がトレードオフの関係にあり、何を優先するかが人によって違うためです。比較表を見ても決まらないのは自然なことで、足りないのは情報ではなく、自分の条件のほうです。
いつまでに白くしたいか、どのくらい通えるか、予算を一度に出すか毎月で出すか、歯がしみやすいか、前歯に治療跡があるか。この5つを決めれば、候補は絞り込めます。そして選んだあとも、方法を変えたり止めたりする余地は残っています。
まずは自分の歯の色が何を原因としているのかを確かめると、ここまでの分岐がさらに具体的になります。
東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。
| メニュー | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| オフィスホワイトニング (スタンダードプラン) | 4,980円〜 (3回施術の総額 14,940円) | 過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| オフィスホワイトニング (ブーストプラン) | 16,500円 | 過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| ホームホワイトニング | 初月11,000円 (マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円) 次月以降 11,000円/月 | オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します |
※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。