部分矯正とは？特徴・できる例・矯正方法・費用・期間などを徹底解説！

全体的に歯を動かす大がかりな矯正治療は難しくても、部分矯正であれば検討したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

部分矯正は費用や治療期間の負担が比較的少なく、軽度の症例であれば早いと2ヶ月ほどで治療が完了するケースもあります。

本記事では、部分矯正の特徴や治療できる症例・できない症例、費用、治療期間などについて、わかりやすく解説します。

部分矯正とは？

通常の矯正治療では、歯列全体を動かして歯並びや噛み合わせを整えますが、部分矯正は気になる部分だけを整える歯科矯正です。

気になる歯が1本からでも治療でき、犬歯から犬歯の計6本までの歯を対象に治療を行います。

おもに歯をきれいに並べることを目的とした治療のため、噛み合わせを整えることは難しく、治療できる範囲には限りがあります。

そのため、「大切な予定までに歯並びを整えたい」「前歯のすき間だけが少し気になる」という方におすすめの矯正方法です。

部分矯正と全体矯正の違いは、治療できる範囲が異なる点です。部分矯正は犬歯から犬歯の計6本の歯を対象としている一方で、全体矯正は奥歯の移動や噛み合わせの調整まで対応しています。

歯を動かす範囲が異なるため、費用や治療期間も異なり、全体矯正に比べて部分矯正はやや負担が軽い傾向にあります。

部分矯正は適応する症例が限られているため、誰でも受けられるわけではありません。

部分矯正で治療できるのは一般的に、次のような症例です。

一方、部分矯正で治療できないのは、次のような症例です。

部分矯正は軽度に乱れた歯並びの改善が得意な矯正方法のため、中度から重度に乱れた歯並びは治療できません。また、骨格に問題がある歯並び、噛み合わせの改善が必要な歯並び、抜歯が必要な歯並びなども部分矯正の対象から外れてしまいます。

部分矯正は適用される症例であれば、さまざまなメリットを得られる矯正方法です。

【部分矯正のメリット】

部分矯正は歯を動かす量が少ないため、費用や治療期間を抑えられるのが大きなメリットです。大がかりな治療は難しい方でも、部分矯正であれば治療を前向きに検討しやすいこともメリットにあげられます。

部分矯正の具体的な治療方法としては大きく以下の3つが挙げられます。

それぞれ特徴や得意とする症例が異なるため、自分の歯並びやライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。


ワイヤー矯正	ワイヤー矯正は、矯正方法のなかでもっともポピュラーな治療方法。矯正装置をつける場所によって、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正などに分けられます。
マウスピース矯正	透明なマウスピースを使用して少しずつ歯を動かしていく治療方法。装置が目立たず、矯正期間中の通院頻度も少ないのが特徴。
セラミック矯正	セラミックで見た目の改善を図る治療方法。歯の色・形・サイズを調整でき、審美性に優れた治療です。

部分矯正にかかる費用や治療期間は、クリニックの方針や歯並びによって異なりますが、全体矯正の半分程度で受けられるケースが多いでしょう。

それぞれの矯正方法にかかる費用・治療期間の目安は以下の通りです。