「部分矯正の値段はどのくらい?」
「歯1本だけ治すなら値段は変わる?」
部分矯正は、主に上下の前歯(犬歯から犬歯まで)を動かすことを目的とした矯正治療です。全体矯正と比べて費用や期間を抑えられるため、気になる方もいるでしょう。
そこで本記事では、部分矯正の値段、支払い方法、全体矯正との違いなどについて解説します。
部分矯正とは
「部分矯正」は、主に上下の前歯(犬歯〜犬歯まで上下12本)を動かすことを対象とした歯科矯正です。歯並び全体を整える「全体矯正」よりも値段・期間を抑えられます。部分矯正は、奥歯の噛み合わせに問題がなく、前歯の気になる部分を改善したいという方に向いています。
しかし、奥歯の噛み合わせやガタガタ度合いが強い歯並びは部分矯正では対応できません。全体矯正が必要となるケースもありますので、まずは歯科医師に相談しましょう。
部分矯正のメリット・デメリット
部分矯正のメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 全体矯正と比べて治療期間が短い
- 全体矯正と比べて費用を抑えられる
- 歯を動かす範囲が狭いため、痛みが少ない
- 矯正治療をはじめるハードルが低く感じられる
【デメリット】
- 適応症例が限られている
- 噛み合わせの改善はできない
部分矯正は、全体矯正よりも治療期間が短く、費用も抑えられるため、矯正治療をはじめるハードルが低く感じられますが、適応症例が限られています。治療を検討する際は、メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、自分に合っているか見極めることが大切です。
全体矯正との違い
全体矯正とは、歯並び全体を対象にしている矯正方法です。奥歯の噛み合わせが悪い、歯並びがかなりガタガタしているなど、根本的な改善が必要な場合に選ばれます。
部分矯正と異なり治療期間は2~3年と長くなり、そのぶん費用も高額になる傾向にあります。
部分矯正の適応症例
部分矯正は以下のような症例に適しています。
- 軽度の乱杭歯・叢生(ガタガタ)
- 軽度のすきっ歯
- 軽度の出っ歯
- 軽度の反対咬合
- 矯正の後戻り
ただし、以下のような症例は部分矯正ができません。
- 全体的に歯並びが悪い
- 奥歯の噛み合わせが悪い
- 歯並びだけでなく骨格にも問題がある
- スペース不足で抜歯が必要
ワイヤー矯正・マウスピース矯正ともに部分矯正は可能ですが、部分矯正ができるかどうかは、精密検査の結果により判断します。当院では、診断に必要な検査を無料で実施しています。気になる方は、お気軽にご相談ください。
部分矯正は保険適用される?
部分矯正は、保険適用外の自由診療です。ただし、医療費控除を利用すれば費用負担を軽減できる可能性があります。
医療費控除とは、年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に、税金の一部が戻ってくる制度。噛み合わせの改善など、機能的な問題をともなう場合は対象になることがあります。部分矯正をはじめる際に、歯科医師に相談し、診断書を書いてもらうなど必要な手続きを進めましょう。
部分矯正にかかる値段
ここでは、部分矯正を行う際に必要な処置の値段目安を紹介します。
<部分矯正前にかかる値段>
カウンセリング | 無料〜5,000円 |
精密検査・診断 | 10,000〜65,000円 |
虫歯治療 | 1,500〜10,000円 |
<部分矯正中にかかる値段>
特徴 | 前歯矯正の費用目安 | 前歯矯正の期間目安 | |
表側矯正(ワイヤー矯正) | ブラケットとワイヤーを歯の表側に装着する | 30万〜60万円 | 2ヶ月〜1年程度 |
裏側矯正(ワイヤー矯正) | ブラケットとワイヤーを歯の裏側に装着する | 40万〜70万円 | 5ヶ月〜1年程度 |
ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正) | 上顎の歯は裏側に、下顎の歯は表側に装置を装着する | 35万〜65万円 | 5ヶ月〜1年程度 |
マウスピース矯正 | 透明なマウスピース型装置で目立ちにくい | 10万〜40万円 | 2ヶ月〜1年程度 |
調整料・定期検診代 | ワイヤーの調整や歯の動きをチェックする | 3,000円〜10,000円 | 月1回または2〜3ヶ月に1回 |
<部分矯正後にかかる値段>
保定装置 | 10,000円〜60,000円 |
経過観察代 | 3,000円〜5,000円 |
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、矯正治療専用の透明なマウスピースを装着して歯並びを矯正する方法です。自分で着脱ができるため、食事や歯磨きは通常通り行えるのがメリット。
部分矯正の場合、マウスピース矯正の費用相場は10万円〜40万円程度です。
表側矯正(ワイヤー矯正)
表側矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着し、歯を動かしていく方法です。最もメジャーな矯正方法として、幅広い症例に対応しています。
表側矯正の部分矯正の場合、費用相場は30万~60万円程度です。
裏側矯正(ワイヤー矯正)
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。表側からは装置がほとんど見えないのが最大のメリット。
裏側矯正の部分矯正の場合、費用相場は40万〜70万円程度です。
矯正の費用はどうやって決まる?
矯正治療の費用は、以下のような要素が組み合わさって決定します。
対象範囲が広ければそれだけ高くなる
歯を動かす範囲が広くなれば、装置の数やマウスピースの枚数、調整回数も増えるため高額になるのが一般的です。
そのため、一部の歯を対象にした部分矯正と歯並び全体を対象にした全体矯正では費用に大きな差が生じます。
症例の複雑さによっても費用が変わる
たとえば、矯正後の後戻りや前歯の小さな隙間などは、比較的短期間で治療が完了するため、費用を抑えられます。
しかし、抜歯を必要としたり、歯を大きく動かしたりするような症例は、治療期間が長くなるだけでなく、歯科医師の技術も必要となるため、矯正費用も高額になってしまうのです。
矯正装置の値段もピンキリ
矯正の費用は、使う装置の種類によって変わってきます。
たとえば、ワイヤー矯正でよく使われる金属製のブラケットは比較的安価です。一方、審美性に優れたセラミック製のブラケットやワイヤーなどは、費用が高くなる傾向があります。
さらに、歯の裏側に装置をつける裏側矯正は、最も目立ちにくい矯正方法ですが、歯科医師の技術が必要なため、費用も高額になります。
同じ矯正方法であっても矯正歯科ごとに価格設定が違う
歯科矯正は自由診療です。自由診療は歯科クリニックが独自に価格を設定できます。使用する材料費や人件費、設備費用などが異なるため、同じ矯正方法であっても費用に差が生じるのです。
矯正歯科を選ぶ際は、複数の歯科クリニックでカウンセリングを受け、比較検討することをおすすめします。
部分矯正で追加費用がかかるのはどんなケース?
部分矯正は基本的に最初に提示された費用で治療が完了する場合が多いですが、以下のケースでは追加費用が発生する可能性があります。
- 装置の破損・紛失した際の再作製費用
- 治療期間が延長した際の調整料
- 治療計画の見直し
その他にも部分矯正中に虫歯や歯周病が発生した場合、治療費が必要になります。矯正治療をはじめる前に、費用の内訳や追加の可能性について十分な説明を受けましょう。
後悔しないために!費用と効果を両立するためのクリニック選び
部分矯正は手軽にはじめられるイメージがありますが、費用も期間もそれなりにかかります。矯正治療をはじめてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、費用面と治療効果の両方を考慮したクリニック選びのポイントを紹介します。
都度払い or トータルフィー制度のどちらかを確認する
費用の支払い方法は、大きく分けて「都度払い」と「トータルフィー制度」があります。
都度払いは、毎回の診療ごとに調整料などを支払う方式です。トータルフィー制度は治療開始時に総額を一括または分割で支払う方式です。治療期間が延長しても追加料金は発生しません。
都度払いなのか、トータルフィー制度なのか、トータルフィーの場合は矯正に必要なものがすべて含まれているのかを必ず確認しましょう。
費用面で不安がある場合は、デンタルローンを利用できる歯科クリニックを選ぶと支払いの負担を軽減できますよ。
矯正装置以外の費用も必ずチェック(精密検査や保定期間)
矯正装置代のほかに以下の費用が発生することがあります。
- 精密検査代:矯正治療をはじめる前に行うレントゲン撮影や歯型取りの費用。
- 調整料:装置を調整するための費用。ワイヤー矯正の場合は、毎月通院する必要があるため、都度発生する可能性があります。
- 保定装置料:矯正後の後戻りを予防するために使用する装置の費用。
「ホームページの値段と違う…」ということがないように、提示された金額の内訳を確認しましょう。
当院の部分矯正は再矯正まで追加費用なしの定額制
東京新宿矯正歯科は、マウスピース矯正「Oh my teeth」取り扱いの歯科クリニックです。
追加費用なしの定額制を採用しており、部分矯正(Basicプラン)は、税込33万円で治療が完了します。
「矯正治療は費用が心配…」という方も治療に臨みやすいよう分割払いにも対応しています。たとえば、上下前歯の部分矯正プランの場合、月々3,500円からの無理のないお支払いが可能です。(初回のみ3,519円、120回払い、総額420,019円・税込)
カウンセリング・検査は無料で実施しています。「部分矯正で治るのかな?」「費用はどれくらいかかるの?」など、気になることは何でもご相談ください。
部分矯正の値段に関するよくある質問(FAQ)
部分矯正の費用について、よくある質問をまとめました。
治す歯を1本だけにしたら値段は変わる?
治したい歯が1本だけだったとしても、基本的には本数によって値段が変わるということはあまりありません。
「上だけ・下だけ」の矯正も、部分矯正の値段が適用されます。
ただ、歯科クリニックによっては1本3万〜4万円程度で設定し、動かす歯の本数だけ支払うシステムを取り入れているところもあります。
10万円の部分矯正は危ない?
「部分矯正が10万円〜でできる」と宣伝している歯科クリニックも存在します。しかし、10万円で治療が完了するケースは希です。
この価格設定は、非常に軽度な症例やお試し価格、モニター価格など、条件が設定されていることもあります。
追加費用で結局高額になるケースもあるため、値段だけみて歯科クリニックを決めないよう注意しましょう。
モニターになると矯正費用が安くなるって本当?
治療中の写真や動画の提供、アンケートへの回答など、いくつか協力することでモニター価格で矯正治療を受けられることがあります。
ただし、治療法や装置の種類が限定される場合があり、必ずしも自分の希望通りの治療を受けられるとは限りません。また、プライバシーに関する同意事項をよく確認することも大切です。
治療中の口元の写真などが、どこまでどのように使用されるのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
部分矯正のご相談は当院まで
部分矯正の目安費用は30万〜70万円で、前歯だけが気になる方は値段を抑えて歯科矯正ができます。
ただし、適応症例や条件があり、すべての方が部分矯正ができるとは限りません。また、値段内訳もよく確認し、「聞いていたより高くなった…」ということにならないよう注意しましょう。
当院で取り扱っているマウスピース矯正「Oh my teeth」にも、部分矯正プランがあります。
トータルフィー制度を導入しておりますので、追加費用はかかりません。
無料診断では「どんな内容が含まれているの?」「デンタルローンは使える?」このようなご相談も対応可能です。
まずは、当院の無料診断で部分矯正ができるかどうか確かめてみませんか?