皆さんは、目立ちにくいワイヤー矯正「裏側矯正」をご存知でしょうか。
矯正をしたいと希望する方の中に「矯正器具が周りの人に見えてしまうのが気になる」という方は多いです。
今回は、審美性に優れた裏側矯正のメリットや費用について解説します。
裏側矯正とは?
ワイヤー矯正と聞いてまず思い浮かぶのは、歯の表面に矯正器具をつける「表側矯正」ではないでしょうか。
それに対して、裏側矯正では歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着します。そのため、口を開けたときにも矯正器具が外から目立ちにくいのが特徴です。
裏側矯正のメリット
最大のメリットは、見た目を気にせず歯列矯正できる点です。
歯の裏側に器具を装着するため目立ちにくく、会話・食事・写真撮影などの際にも見た目を気にしなくて済みます。
そして、歯の裏側に矯正器具を装着するメリットは、見た目だけではありません。
裏側矯正の主なメリットには次のようなものがあります。
- 矯正装置が目立ちにくい
- 口腔内を傷つけにくい
- 舌の癖を軽減できる可能性がある
裏側矯正では矯正器具に唇が直接触れることがないため、転倒やスポーツ中でも矯正器具による唇の炎症や怪我を軽減できます。
また、舌で歯を押してしまう癖によって出っ歯になってしまう方もいますが、裏側矯正をするとその悪癖が改善されることもあります。なぜなら、矯正器具が舌と歯の間に入ることで、舌が本来いるべき位置に戻りやすくなるからです。
裏側矯正のデメリット
一方、裏側矯正のデメリットは次のような点が挙げられます。
- 表側矯正よりも費用がかかる
- 裏側矯正ができない人がいる
- 滑舌に影響が出ることがある
- 歯磨きがしにくい
裏側矯正の費用(全体矯正)は「100万〜150万円程度」です。表側矯正の一般的な全体矯正の費用「70万〜100万円程度」と比べるとやや高額といえるでしょう。
費用がかかる主な理由は、歯の凹凸によって矯正器具を装着しづらく、高度な技術を必要とするためです。
また、矯正器具を装着できない極端な出っ歯、あごの骨に起因する悪い噛み合わせなど、裏側矯正が適応できないケースもあります。
歯列矯正で治療ができない場合は、外科矯正の対象となることがほとんど。自分の歯並びにどんな治療法が適切かを知るためにも、まずは歯科クリニックで検査してもらいましょう。
裏側矯正の治療期間
一般的に裏側矯正の治療期間は5ヶ月~3年程度です。表側矯正よりも治療期間が長い傾向にあり、部分矯正と全体矯正のどちらを行うかによっても期間は大きく変わってきます。
裏側矯正以外の目立ちにくい矯正
目立ちにくい矯正は、裏側矯正だけではありません。ここでは裏側矯正以外の治療の選択肢をご紹介します。
審美性に優れたワイヤー矯正
表側矯正でも、審美性の高い矯正器具を選択することでも目立たなくすることは可能です。
【審美性の高い矯正器具】
- プラスチックブラケット
- セラミックブラケット
- ジルコニアブラケット
- ホワイトワイヤー
- ゴールドワイヤー
これらの矯正器具は歯や肌の色になじみやすいため、審美性をなるべく損なわずに矯正ができます。ただし、金属製のメタルワイヤー・メタルブラケットよりは費用が高くなる傾向にあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、近年注目を集めている目立たない矯正方法です。矯正用のマウスピースは、透明な樹脂でできているため、装着していても普段の見た目とほぼ変わりません。
また、マウスピースを自由に着脱できるのも特徴です。食事のときなどはマウスピースを外すことができ、口腔内を清潔に保てます。そのため、審美性と口腔ケアのしやすさを重視する方におすすめです。
ただし、マウスピースは1日20時間以上装着しないといけないため、マウスピース矯正では自己管理が欠かせません。
まとめ
裏側矯正は表側矯正よりも費用は高くなるものの、矯正器具が目立たないのが最大のメリットです。「矯正していることを周囲にバレたくない」という方は、裏側矯正を検討してみましょう。
また、裏側矯正だけでなく、表側矯正も審美性に優れた矯正器具を選んだり、マウスピース矯正を選択したりするのも方法の一つ。
なお、当院は、マウスピース矯正「Oh my teeth」を取り扱っているクリニックです。これから矯正を始めたいという方向けの無料診断を受け付けています。
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