「前歯だけ治したい」
「前歯だけなら費用を抑えられる?」
前歯の見た目が気になって矯正治療を検討している方もいるのではないでしょうか。当院でも「前歯だけでも治したい」と矯正相談に来院される方は多いです。
しかし、前歯の歯並びを治す方法は、全体矯正だけではありません。部分矯正・マウスピース矯正・セラミック矯正・ラミネートベニアなど、さまざまな選択肢があります。
そこで本記事では、それぞれの方法の費用や期間、注意点などについて解説します。
前歯矯正とは

「前歯矯正」と呼ばれるこの方法は「部分矯正」にあたります。部分矯正は前歯が1本だけ出ている、少し隙間があるなど、一部の歯並びを対象にした矯正方法です。ここでは、部分矯正の概要と、できる条件や全体矯正との違いについて解説します。
前歯だけを改善する「部分矯正」
部分矯正は、笑ったときに見える前歯(上下の前歯、最大で前から5番目まで、合計20本)を対象とし、軽度の歯並びの乱れを整えます。奥歯の噛み合わせが正しく、骨格に問題がない方が対象です。
「プチ矯正」と呼ばれることもある部分矯正は、出っ歯や八重歯、すきっ歯など、前歯の見た目を改善したい方に適しています。

前歯矯正ができる条件
前前歯だけ矯正する場合は「部分矯正」で対応可能です。ただし、適用できる条件が限られています。部分矯正ができる条件は、主に以下の症例が挙げられます。
- 軽度の乱杭歯・叢生(ガタガタ)
- 軽度のすきっ歯
- 軽度の出っ歯
- 軽度の反対咬合
- 矯正の後戻り
ここでいう「軽度」とは、「奥歯の噛み合わせは正しいこと」「骨格に問題がないこと」の大きく2点です。部分矯正は「前歯だけを少し動かせば歯並びが整う」というケースに適した治療法と言えます。
もし、奥歯の噛み合わせがずれていたり、あごの骨格自体に問題がある場合は、全体矯正で歯全体を動かす、あるいは外科手術を併用する必要があるかもしれません。
あなたの歯並びが部分矯正で改善が期待できるかどうかは、歯科医院での精密検査が必要です。当院は、マウスピース矯正Oh my teeth導入クリニックです。無料で検査を実施していますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

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全体矯正との違い
歯科矯正には「全体矯正」と「部分矯正」があります。
この2つの違いは矯正範囲です。部分矯正は、笑ったときに見える前歯(上下の前歯、最大で前から5番目まで、合計20本)を対象としています。奥歯の噛み合わせが正しく、骨格に問題がない方が対象です。
一方、全体矯正は、すべての歯を動かすことで奥歯を含めた歯列全体の噛み合わせを改善します。部分矯正では対応できない、奥歯の噛み合わせのずれや、多少骨格的な問題がある場合でも幅広く対応できるのが特徴です。
部分矯正は動かす範囲が限られているため、全体矯正と比べて治療期間が短く、費用を抑えられる傾向にあります。
前歯を矯正するメリット・デメリット

部分矯正で前歯を整えるメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
【メリット】
- 目につきやすい前歯の見た目が改善される
- 前歯のみを対象とするため全体矯正よりも痛みが少ない
- 全体矯正と比べて費用を抑えられる
- 軽度な症例であれば短期間で治療が完了する可能性がある
【デメリット】
- 噛み合わせを調整できない
- 前歯のみを矯正することで全体のバランスが崩れる可能性がある
- 前歯のみの矯正は根本的な問題を解決できない場合がある
前歯を矯正することによって見た目が整い、口元のコンプレックスが解消される可能性があります。また、部分矯正の場合は、歯を動かせる範囲が狭くなるため、痛みが少なく、短期間で完了するのがメリットです。
ただし、部分矯正では奥歯の噛み合わせは改善できません。それにより、前歯だけの矯正で全体のバランスが乱れたり、虫歯予防など根本的な問題を解決できない可能性があります。
私に合った方法は?前歯矯正の4つの選択肢

前歯矯正は歯科矯正以外にも、セラミック矯正やラミネートベニアなどさまざまな選択肢があります。ここでは、前歯矯正で用いられる治療方法を4つ紹介します。
ワイヤー矯正は重度の症例が得意
歯の表面に金属のブラケット装置をつけ、ワイヤーで歯を動かしていく方法です。
矯正治療の中でも歴史が長く、出っ歯や受け口、ガタガタの歯並びなど幅広い症例に対応できる信頼性の高い方法と言えるでしょう。
ワイヤー矯正は、装置を歯の裏側につける「裏側矯正」や、白いブラケットやワイヤーにすることで目立ちにくくすることも可能です。
ただし、いずれの方法も表側矯正よりは治療費が高くなります。
特徴 | 前歯矯正の費用目安 | 前歯矯正の期間目安 | |
表側矯正 | ブラケットとワイヤーを歯の表側に装着する | 30万〜60万円 | 2ヶ月〜1年程度 |
裏側矯正 | ブラケットとワイヤーを歯の裏側に装着する | 40万〜70万円 | 5ヶ月〜1年程度 |
ハーフリンガル矯正 | 上顎の歯は裏側に、下顎の歯は表側に装置を装着する | 35万〜65万円 | 5ヶ月〜1年程度 |
ワイヤー矯正の注意点
ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーを歯に装着しますが、矯正治療が完了するまで取り外せません。そのため、いつもより丁寧な歯磨きが必要になります。
また、硬い食べ物(ナッツやおせんべいなど)や粘着性の高い食べ物(ガムやキャラメルなど)は、装置の破損につながるため、矯正中はできるだけ控えましょう。
装置をつけた直後やワイヤーを交換した際は、歯に痛みを感じる場合がありますが、3~5日でおさまります。
矯正装置を装着すると食事や歯磨きの方法など、生活習慣が変わることがあります。ワイヤー矯正を検討している方は、詳しい説明を受けて疑問点は解消しておきましょう。

見た目・価格重視ならマウスピース矯正を検討してみよう
マウスピース型の矯正装置を食事と歯磨きのとき以外装着し、1〜2週間ごとに新しいものに交換しながら歯を動かしていきます。
装置を取り外せることに加えて、周りの人に気づかれにくいのがメリットです。また、ワイヤー矯正のような金属製の装置を使用しないため、口内炎のリスクも軽減できます。
特徴 | 前歯矯正の費用目安 | 前歯矯正の期間目安 | |
マウスピース矯正 | 透明なマウスピース型装置で目立ちにくい | 10万〜40万円 | 2ヶ月〜1年程度 |
マウスピース矯正の注意点
マウスピース矯正は、20時間以上マウスピースを毎日きちんと装着する、という自己管理が重要になります。装着時間が短いと歯が計画通りに動かず、治療期間が延びてしまう可能性があります。
また、マウスピースを着脱する際は、無理やり外したりせず、やさしく丁寧に行いましょう。食事の際は必ずマウスピースを外し、食後は歯磨きをしてから再び装着してください。
もし強い痛みや違和感がある場合は、自己判断で調整するのではなく、歯科医師に相談するようにしましょう。

歯の色や形を変えられるセラミック矯正
歯を動かす「矯正」ではありませんが、セラミックの被せ物をすることで見た目を整える方法です。
矯正治療のように歯を動かすわけではないため、治療期間が短く、歯の形や色味も希望に合わせて調整できます。
特徴 | 前歯6本の費用目安 | 前歯6本の期間目安 | |
セラミック矯正 | 自身の歯を土台の形に削り込み、セラミック冠をかぶせる | 30万〜70万円 | 数週間〜3ヶ月程度 |
セラミック矯正の注意点
セラミック矯正は、歯を大きく削る必要がある場合があります。場合によっては、神経を抜く処置が必要になることも。これらの処置によって歯の寿命が短くなってしまう可能性があることを理解しておきましょう。
また、セラミック矯正は歯の根っこの角度はそのままに、歯の頭の部分だけを被せ物で整えるため、天然の歯に比べて強度が劣ります。硬いものを噛んだり、強い衝撃が加わったりすると破損してしまう可能性もあります。
セラミック矯正は、自分の歯の形を永久的に変えてしまう治療です。メリットとデメリット、注意点をよく理解した上でよく検討しましょう。

歯を削らないラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄いチップを貼りつける治療法です。前歯の見た目を改善するのに効果的です。
症例によっては歯をまったく削らずに治療できることもあります。小さい歯や、すきっ歯、歯の色を白くしたい場合などに用いられます。
特徴 | 前歯6本の費用目安 | 前歯6本の期間目安 | |
ラミネートベニア | 自身の歯の表面を薄く削り、セラミック製のチップを貼りつける | 5万〜15万円 | 3週間〜2ヶ月程度 |
ラミネートベニアの注意点
ラミネートベニアは、適応できる症例が限られています。たとえば、歯並びが大きく乱れている場合や、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ラミネートベニアによる治療が難しいでしょう。
また、セラミック矯正のように歯全体をセラミックで覆う方法と比べると、ラミネートベニアはデザインの自由度が低いという点も考慮する必要があります。
前歯矯正における治療の流れ

ここでは、前歯矯正(部分矯正)について、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療の流れを紹介します。
- 初診カウンセリング
- 精密検査
- 診断・治療計画の説明
- 虫歯治療・クリーニング
- 矯正治療開始
- 定期的な通院
- リテーナーの装着
前歯矯正の治療は、まず歯科医院でカウンセリングを受け、希望や不安を相談することから始まります。
その後、レントゲン撮影や歯型採取などの精密検査を実施。歯並びや噛み合わせの状態を詳しく調べ、検査結果にもとづいて治療計画が立てられます。
治療計画に納得したら契約に進み、虫歯治療やクリーニングを経て矯正治療を開始するのが一般的です。
治療中は月に一度程度通院し、装置の調整やクリーニングを行います。矯正治療が完了したら、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着し、歯並びの後戻りを防ぎます。
前歯矯正で注意すること

前歯矯正は治療期間を短期に抑えられるとはいえ、歯並びの程度によっては1年ほどかかる場合もあります。
「結婚式までに」「就活が始まるまでに」など、矯正治療の期限がある場合は、できるだけ早めに歯科医師に相談しましょう。
前歯矯正は、誰でも受けられるわけではありません。軽度の歯並びの乱れで、かつ奥歯の噛み合わせに問題がない場合に限られます。
一見、前歯だけの問題に見えても実際には全体矯正が必要なケースもあるでしょう。その場合、無理に前歯矯正で進めてしまうと、思っていた歯並びにならなかったり、噛み合わせが悪くなったりなどのトラブルにつながりかねません。
信頼できる歯科医師とよく相談し、適切な方法を選ぶようにしましょう。

当院のマウスピース矯正の症例を紹介
ここでは、当院でマウスピース矯正を行った方の症例を「すきっ歯」「叢生(そうせい)」「八重歯」の3つのタイプに分けてご紹介します。
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態です。原因は歯の大きさ、舌の癖などがあります。マウスピース矯正で歯を少しずつ移動させることで、隙間を閉じられます。

叢生歯が重なり合ったり、ねじれたりしている状態です。マウスピース矯正で歯列を広げることで歯をきれいに並べられます。

八重歯とは、犬歯が本来の位置から外側に飛び出している状態です。マウスピース矯正で八重歯を正しい位置に移動できます。

上記はあくまで一例です。あなたの歯並びがマウスピース矯正で改善できるかどうかは、精密検査を受けてみないとわかりません。
当院では、歯科医師によるカウンセリングと適合診断を無料で実施しています。マウスピース矯正に興味のある方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
「目立たない、通院したくない、費用を抑えたい」ひとつでも当てはまる方はご相談ください

前歯矯正の方法には、ワイヤー矯正・マウスピース矯正・セラミック矯正・ラミネートベニアなどがあります。どの方法が適しているかは、歯並びの状態や生活習慣などによって異なります。
特に、結婚式や同窓会など、大切なイベントを控えている方で「できるだけ早く、目立たずに前歯を整えたい」という方は、マウスピース矯正による部分矯正がおすすめです。
東京新宿矯正歯科は、マウスピース矯正「Oh my teeth」の導入クリニックです。30分ほどでマウスピース矯正の適性診断ができ、診断結果は最短即日でLINEを通じてお送りします。
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