「マウスピース矯正で前歯だけ治せる?」
「前歯の1本だけが気になっているのに、全部矯正しないとダメ?」
気になる前歯だけマウスピース矯正で治したいという方は多いです。
実は、特定の条件を満たす症例であれば、マウスピースを使った「部分矯正」という方法で前歯だけ治せる可能性があります。
そこで本記事では、マウスピース矯正で前歯だけの矯正ができる例・できない例、費用や治療期間などについて解説します。
マウスピース矯正で前歯だけ治す「部分矯正」
「前歯だけ治したいけれども、矯正治療となると費用や期間がかかってしまう」このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、マウスピース矯正は、「部分矯正」と呼ばれる前歯を対象にした方法があり、費用や期間を抑えられる可能性があります。
部分矯正とは?
部分矯正とは、前歯に限定して行う矯正方法。歯を動かす範囲は、前歯の6~8本が対象です。たとえば、前歯だけが出っ歯になっていたり、下の歯がほんの少しガタついている場合に部分矯正が選択されることがあります。
部分矯正はマウスピース矯正でも可能です。すべての症例を部分矯正で治せるわけではありませんが、奥歯の噛み合わせに問題がなく、前歯だけが気になるという方に適しています。
マウスピース矯正で前歯だけ矯正するメリット
マウスピースを使った部分矯正は、以下のメリットがあります。
- 透明なマウスピースで装着していても目立ちにくい
- 食事や歯磨きの際に取り外せるため、生活の質を下げにくい
- 歯を動かす範囲を前歯に限定しているため、痛みが少ない
- 全体矯正よりも期間が短く、費用も抑えられる
透明なマウスピースなら矯正していることが周囲の人に気づかれにくく、こっそり口元のコンプレックスを解消できます。また、全体矯正よりも費用や期間を抑えられるのもポイントです。
マウスピース矯正で前歯だけ矯正するデメリット
一方、マウスピースを使った部分矯正は以下のデメリットがあります。
- 対応できる症例が限られている
- 前歯だけの矯正だとしても、歯列全体にマウスピースを装着する必要がある
- 1日20時間以上マウスピースを装着する必要がある
- 取り外しができる矯正方法なので、自己管理が重要になる
- 噛み合わせに違和感が出る可能性がある
マウスピースは、基本的に1日20時間以上の装着が必要です。装着時間が足りないと計画通りに進まないことがあります。
また、部分矯正は、奥歯の噛み合わせが安定している方を対象にしていますが、歯を1本でも動かせば噛み合わせが変化する可能性は十分に考えられます。部分矯正では噛み合わせを治せないため、違和感が強く残る方は、再矯正の検討が必要です。
ワイヤー矯正とどっちがおすすめ?
どちらが適しているかは、お口の中の状態や生活スタイルによるでしょう。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正、それぞれにメリット・デメリットがあります。たとえば、ワイヤー矯正は、装置が目立ちやすいことに加えて、取り外せないため歯磨きがしにくいですが、装着時間の管理が必要ありません。
反対にマウスピース矯正は目立ちにくく取り外しができるので、日常生活に支障をきたしにくいです。しかし、そのぶん自己管理が必要になります。
どちらがいいかは、歯科医師とよく相談し、精密検査を受けて自分に合った方法を見つけることが大切です。
マウスピース矯正で前歯だけ治せる症例とは
ママウスピース矯正で前歯だけ矯正ができるのは、骨格に問題がなく、奥歯の噛み合わせが安定しており、前歯だけ乱れている状態です。あくまでも軽度の症例のみで、噛み合わせの改善や歯を大きく動かすことはできません。では、具体的にどのような症例が適しているのか見ていきましょう。
すきっ歯
すきっ歯は、歯と歯の間の隙間が目立つ状態です。歯の一つひとつに力を加えて、隙間を閉じます。
【Before】
【After】
20代後半男性
期間:3ヶ月
総額:33万円(税込)非抜歯/部分矯正/研磨処置込
※マウスピース矯正治療は保険適用外となり、自由診療として行われます。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正(Oh my teeth含む)には以下のリスクがあります。
虫歯・歯周病のリスク増加・ブラックトライアングル出現の可能性・歯根吸収のリスク・歯肉退縮の可能性・1日20時間以上のマウスピース装着義務・マウスピースによる痛みや違和感・治療中の噛み合わせの不具合・リテーナーを最低1年間、1日20時間以上装着する必要があります。その後は、徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用が推奨されます。
出っ歯
出っ歯は、上の前歯が突き出ている状態です。軽度の出っ歯の場合、マウスピース矯正で歯を後方に移動させることで改善できます。
【Before】
【After】
30代女性
期間:2ヶ月
総額:33万円(税込)非抜歯/部分矯正/研磨処置込
※マウスピース矯正治療は保険適用外となり、自由診療として行われます。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正(Oh my teeth含む)には以下のリスクがあります。
虫歯・歯周病のリスク増加・ブラックトライアングル出現の可能性・歯根吸収のリスク・歯肉退縮の可能性・1日20時間以上のマウスピース装着義務・マウスピースによる痛みや違和感・治療中の噛み合わせの不具合・リテーナーを最低1年間、1日20時間以上装着する必要があります。その後は、徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用が推奨されます。
ガタガタしている歯並び
軽度のガタガタした歯並びもマウスピース矯正の対象となります。歯が重なって生えてスペースが不足している場合は、研磨処置(IPR・ディスキング)を行うこともあります。
【Before】
【After】
30代女性
期間:3ヶ月
総額:33万円(税込)非抜歯/部分矯正/研磨処置込
※マウスピース矯正治療は保険適用外となり、自由診療として行われます。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正(Oh my teeth含む)には以下のリスクがあります。
虫歯・歯周病のリスク増加・ブラックトライアングル出現の可能性・歯根吸収のリスク・歯肉退縮の可能性・1日20時間以上のマウスピース装着義務・マウスピースによる痛みや違和感・治療中の噛み合わせの不具合・リテーナーを最低1年間、1日20時間以上装着する必要があります。その後は、徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用が推奨されます。
矯正後の後戻り
矯正を終えた後に、時間が経つにつれて歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」は、マウスピース矯正で改善が期待できます。
【Before】
【After】
20代後半男性
期間:2ヶ月
総額:33万円(税込)非抜歯/部分矯正/研磨処置込
※マウスピース矯正治療は保険適用外となり、自由診療として行われます。
※効果や感じ方には個人差があります。
※マウスピース橋正(Oh my teeth含む)には以下のリスクがあります。
虫歯・歯周病のリスク増加・ブラックトライアングル出現の可能性・歯根吸収のリスク・歯肉退縮の可能性・1日20時間以上のマウスピース装着義務・マウスピースによる痛みや違和感・治療中の噛み合わせの不具合・リテーナーを最低1年間、1日20時間以上装着する必要があります。その後は、徐々に着用時間を減らし、2年目以降は夜間のみの着用が推奨されます。
マウスピース矯正であなたの前歯がどのように変わるのか、確認してみませんか?当院では、矯正治療に関する無料相談と検査を行っています。シミュレーションで治療後の歯並びの変化を確認できるので、納得の上で治療を始められます。興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
マウスピース矯正で前歯だけ治せない症例とは
前述したように、複雑な動きが必要な歯並びや骨格に問題がある場合は、マウスピース矯正による前歯矯正はできません。
〈具体例〉
・全体的に歯並びが悪い
・奥歯の噛み合わせが悪い
・骨格にも問題がある
・抜歯が必要
・重度の歯周病
・インプラントがある
歯を並べるのに抜歯が必要なケースや骨格から正しい位置にもどす場合は、全体矯正や外科的矯正で治療を行います。
また、重度の歯周病の方やインプラントが入っている方は、矯正ができないケースもあります。
マウスピース矯正で前歯だけ治す際の費用と期間
部分矯正で前歯だけ治す際の目安費用と期間は、以下の通りです。
参考として、ワイヤー矯正で前歯だけ治療する際の目安費用・期間もあわせてチェックしてみてください。
目安費用 | 目安期間 | |
マウスピース矯正 | 10万円〜40万円 | 2ヶ月〜1年 |
ワイヤー矯正(表側矯正) | 30万〜60万円 | 2ヶ月〜1年 |
同じ部分矯正でも、ワイヤー矯正よりマウスピース矯正のほうが費用を抑えられる傾向にあります。
このほか、クリニックによっては精密検査・診断料や保定装置代が別途かかることもあります。
マウスピース矯正で前歯だけ矯正するメリット
前歯は他人からも見えやすい部位です。
マウスピース矯正なら矯正していることがバレにくく、こっそり口元のコンプレックスを解消できます。
また、全体矯正よりも費用や期間を抑えられるのもポイントです。
マウスピース矯正で前歯だけ矯正するデメリット
前歯だけの矯正だとしても、1日20時間以上のマウスピース装着時間が必要です。
取り外しができる矯正方法なので、自己管理が重要になります。
また、マウスピース矯正をした結果、噛み合わせに違和感が出る可能性もあります。
全体的な噛み合わせが安定している方が対象の部分矯正ですが、歯を1本でも動かせば噛み合わせが変化する可能性は十分に考えられます。
部分矯正では噛み合わせを治せないため、違和感が強く残る方は、再矯正の検討が必要です。
マウスピース矯正の前歯だけ矯正に関するよくある質問
自力で前歯だけ治せますか?
自力で前歯を整えることはできません。
歯科矯正は、歯が動くスペースや骨の状態、矯正力の強さなど、綿密に計算して行われます。
指で押したり、輪ゴムをかけたりなどの方法は、歯周組織を傷める危険性があるのでやめましょう。
「気になる前歯1本だけ」の矯正も可能ですか?
可能です。
部分矯正は、犬歯から犬歯までの6本(上下で12本)の範囲内であれば矯正できます。
ただ、歯並びの状態によっては「1本だけ動かす」ことが難しいこともあるので、ご自身の矯正プランがどのようになるのか、カウンセリングや診断を受けて確認してみましょう。
前歯が差し歯でも動きますか?
差し歯は矯正可能です。
差し歯はご自身の歯の根が残っている状態ですので、歯科矯正で整えられます。
同様に、橋渡しにしているブリッジも、歯の根を利用している差し歯ですので矯正可能です。
なお、インプラントの歯は、あごの骨に直接打ち込んでいるため矯正力をかけても動かせません。
まとめ
治したい前歯が骨格に問題のない軽度の歯列不正であれば、マウスピース矯正で前歯だけ矯正はできます。
費用や期間を抑えられる一方で、精密検査結果や理想とするゴールによっては全体矯正が向いている場合もあります。
最終的なゴールを歯科医師と話し合い、適切な矯正方法を選びましょう。
当院ではマウスピース矯正「Oh my teeth」を導入しています。
「部分矯正で前歯の歯並びを整えられるか」がわかる無料の適性診断を行っており、諸検査は30分程度で完了します。
マウスピース矯正に興味のある方は、以下リンクから希望日をご予約の上、お気軽にクリニックにお越しください。