マウスピース矯正の失敗例は？原因から対策までプロが詳しく解説

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、徐々にマウスピースを取り替えながら歯を動かす手軽な歯列矯正として人気です。

ところが、きれいに並んだ美しい口元を想像してマウスピース矯正を始めた人の中にも、治療に失敗する人がいます。

マウスピース矯正は専門知識を持つ歯科医師のもとで、骨格や歯並びに応じた的確な治療計画や、毎日のケアが不可欠です。

この記事ではマウスピース矯正を受けた人の後悔する割合や失敗例・理由について紹介します。

失敗しないための対策から、失敗してしまった人に向けた対処策まで解説しているため、マウスピース矯正を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正に関して、より詳しく知りたい人はこちら！
マウスピース矯正とは？特徴やメリット・デメリットから費用・期間まで徹底解説！

マウスピース矯正は最悪？治療後に後悔する人の割合

マウスピース矯正は、高額な費用や時間がかかるため「もし失敗したら…」と不安を感じる人も多いでしょう。

しかし実際に、治療後に後悔している人はごく少数です。

当院の独自アンケートでは、マウスピース矯正を受けた約9割が治療に満足しているという結果が出ています。

満足度	割合
まあ満足している	63%
非常に満足している	26%
普通	6%
あまり満足していない	4%
全く満足していない	1%

多くの人が結果に満足しており、後悔している人は少ないのが現状です。

もちろん全員が100％期待通りの結果になるわけではありませんが、正しく治療を進めれば満足のいく結果が期待できます。

インビザラインの失敗確率は？

インビザラインとは、世界的に普及しているアメリカのマウスピース矯正ブランドです。

2021年に米国の査読付き学術誌（AJODO）に掲載された論文によると、インビザラインを使用した出っ歯の矯正精度は約50%と報告されています。

また、2023年に同誌に掲載された別の論文では、インビザライン治療を受けた人の約17％が治療途中でワイヤー矯正に切り替えたとされています。

なお、インビザラインには不得意な症例もあります。

上記の症状の場合、マウスピース単独での改善は難しい傾向にあり、ワイヤー矯正や外科的治療との併用が検討されることも多いです。

インビザラインは「軽度〜中等度の歯並び改善」には有効とされていますが、 「大きな骨格の問題や重度の歯列不正」には不向きと言えます。

自分の歯並びとマウスピースの適応を正しく見極め、歯科医師に相談しながら計画的に治療を進めることで失敗確率を下げましょう。

※記載の情報は記事掲載当時のものです。最新の詳細については、各ブランド・サービス提供元の公式サイトをご確認ください。

インビザラインについて、より詳しく知りたい人はこちら！
インビザラインとは？向いている症例や費用・治療期間を紹介

後悔につながるマウスピース矯正の失敗例

ここからは、マウスピース矯正における具体的な失敗例と原因を解説します。

治療後に後悔する代表的な例として、以下の5つがあります。

これらの問題は適切な治療計画や日々のケア次第で予防可能ですが、発生すると見た目や機能に影響することがあるため、あらかじめ把握しておきましょう。

歯根の露出

歯根の露出とは、歯茎が下がり歯の根元が見えてしまう状態を指します。

顎の骨の厚さや歯のスペースを考慮せず、無理に歯を並べた場合に起こりやすいです。

歯根が露出すると歯が長く見え、知覚過敏や歯周病リスクも高まります。

術前に骨の厚さや歯の位置を評価し、必要に応じて抜歯や補助装置を検討することで防げます。

噛み合わせの悪化

マウスピース矯正では、矯正を受ける前よりも噛み合わせが悪化する場合があります。

前歯の見た目を重視した治療計画に偏ると、以下のような、前歯の見た目に重点を置いたシミュレーションが原因で起こりやすい症状です。

奥歯の噛み合わせが弱いと、食事や発音に支障が出る場合があります。

歯並びは健康を維持するためにも重要な要素であり、見た目だけで矯正計画を進めてしまうと、トラブルに発展することもあるため注意してください。

治療中に定期的にチェックし、必要に応じてゴムかけなどの補助を行えば改善可能です。

噛み合わせとの関係性について、より詳しく知りたい人はこちら！
マウスピース矯正で噛み合わせは治る？噛み合わせのチェック方法も紹介

虫歯や歯周病の発生

マウスピース矯正中に口腔内の衛生管理が不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

マウスピース内は汚れが溜まりやすく、菌が繁殖しやすいためです。

以下は、虫歯や歯周病になりやすい主な原因です。

特に歯の間や歯茎の境目に汚れが残りやすく、食後は習慣的な歯磨きやデンタルフロスの使用が重要です。

「ちょっとつまむくらいなら」と糖分の含まれたドリンクやお菓子をマウスピースを装着したまま食べると、隙間に残って虫歯ができる原因になります。

また、マウスピース装着中は口腔内全体が乾燥することから、雑菌が繁殖しやすく歯周病菌が繁殖しやすいため注意してください。

食事の際はマウスピースを外し、口腔内とマウスピースの清潔を保つことで、リスクを下げて治療の満足度を高められます。

治療期間の延長

マウスピース矯正では、計画していたよりも治療期間が長くなることがあります。

以下は、治療期間が伸びる主な原因です。

歯や骨の状態により治療開始後、治療計画と実際の動きにズレが生じることがあります。

歯の動きには個人差があり、必ずしも計画通りに進むとは限りません。

追加アライナーや調整を行うことで期間延長に対応することも可能ですが、装着時間や衛生管理など日々の努力も不可欠です。

治療後の後戻り(歯の位置が戻る)

後戻りとは、矯正後に歯が元の位置に戻る現象を指し、マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも起こる可能性があります。

歯は元の位置に戻ろうとする性質があり、矯正後すぐには定着しません。

これを防ぐためには、治療後にリテーナーという固定装置を装着する必要があります。

リテーナーを装着していないと、矯正前の状態に戻ってしまうため注意してください。

装着期間は個人差がありますが、長期間使用することで歯並びを安定させ、後戻りを抑えることが期待できます。

マウスピース矯正で失敗する理由

マウスピース矯正で失敗する主な理由は、次の3つです。

これらは事前に対策しておけば回避できるため、十分に理解し、より安心した状態で治療を受けましょう。

適応症例の見極め不足

ブランドによって違いはありますが、マウスピース矯正が利用できるのは主に軽度～中程度の歯並びの矯正で、すべての症例に適しているわけではありません。

以下の歯の移動が大きい複雑な症例では、ワイヤー矯正の方が向いています。

適応を誤ると歯が予定通りに動かず、見た目や噛み合わせに影響する可能性があります。

また、永久歯が生え揃うまでの乳歯列期や、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期のマウスピース矯正はできません。

治療前には、歯科医師と症例の適応可否を相談し、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。

より詳しく知りたい人はこちら！
マウスピース矯正ができない5つの症例！矯正で失敗しないための基礎知識

治療計画の甘さ

不適切な治療計画や見通しの甘さは、失敗の原因になり得ます。

以下のようなクリニック側の対応や利用の場合、トラブルの原因になるため注意してください。

治療に対する十分な説明がないまま開始された場合、歯の動きが計画通りにならずトラブルにつながる可能性があります。

歯科医師から説明される治療計画が自分の歯並びや噛み合わせに即しているかを注意深く確認することが重要です。

必ず治療計画について説明を受け、医師とコミュニケーションをとり納得した上で治療を開始してください。

装着時間やケア不足

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着と入念なオーラルケアが必要です。

装着時間が短く、歯磨きやマウスピースの洗浄が不十分だと、歯の移動が計画通りに進まず、虫歯や歯周病リスクも高まります。

基本的に矯正中は、食事と歯磨きのタイミング以外、マウスピースを外すことはありません。

飲食の後は、歯磨き・デンタルフロス・液体歯磨きなどを利用して、常に衛生状態を保つことが重要です。

特にジュースや飴など糖分のあるものを口にしたときは、そのままマウスピースを再装着すると虫歯のリスクが高まります。歯磨きをしてから装着しましょう。

慣れるまでは食事や話しづらさなどの負担を理解し、毎日決められた装着時間と清潔管理を徹底することで失敗を防げます。

マウスピース矯正で失敗しないための対策

マウスピース矯正で失敗を防ぐには、次のポイントを意識することが大切です。

これらを事前に理解しておくことで、後悔のない治療につなげてください。

信頼できるクリニックを選ぶ

マウスピース矯正は、歯科医師の診断力と治療計画の正確性が結果に直結します。

価格だけで選ぶのではなく、以下のような点も確認しましょう。

特に、安心して治療を進めるためには、自分の症例に適した治療法を提案してくれるか・トラブル時のフォロー体制が整っているかを把握することが重要です。

Oh my teethのマウスピース矯正では、治療前後に以下のサポートを行っています。

サポート	詳細
治療前の無料診断	・口腔内診査 ・歯型スキャン ・歯並び写真 ・レントゲン撮影 ・治療方法の説明 ・医師からの診断結果の説明
矯正治療中のサポート	・装着忘れ防止のリマインド通知あり ・毎週の写真経過報告で変化を確認 ・無料のアタッチメント処置 ・歯並びの状況に合わせて適宜診察 ・歯科医師、歯科衛生士のサポートあり （LINE、対面いずれも可）

専門知識を持つ歯科医師が対応し、治療中の歯磨きの仕方や「アライナーを変えたら痛みがある」など、ちょっとした疑問に関してもLINEでいつでもご相談が可能です。

マウスピース矯正でどのように改善できるか気になる人は、無料診断をお気軽にご利用ください。

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マウスピースの装着時間を守る

マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が必要です。

新しいマウスピースに交換しながら、徐々に歯を動かしていくため、装着時間を確保しなければ十分な結果は得られません。

装着時間が不足すると歯の移動が計画通り進まず、治療期間の延長や満足のいく結果が得られない可能性があります。

治療を成功させるためにも、食事や歯磨き以外の時間は必ず装着する意識を持ち、決められた時間を守りましょう。

口腔内の清潔を保つ

マウスピース装着中は口内環境が悪化しやすいため、いつも以上に口腔内を清潔に保つためのケアが欠かせません。

通常は、唾液が循環することによる自浄作用がありますが、マウスピースを装着すると制限されます。

歯磨きやデンタルフロスを行い、マウスピースも丁寧に洗浄して清潔に保つことが重要です。

清潔管理が不十分だと虫歯や歯周病のリスクが高まり、治療計画の変更や中断につながることもあるため注意してください。

治療中は普段以上に口腔内の丁寧なブラッシングやケアを心がけましょう。

返金対応可能なクリニックを選ぶ

マウスピース矯正の治療では、返金制度や保証があるクリニックを選ぶことも重要です。

以下のような理由で、途中で治療を中断せざるを得ない事態も考えられます。

歯列矯正は一定期間、治療を続ける必要があります。

特にマウスピース矯正は、毎食時の着脱やオーラルケアなどの負担もあるため「続けるのが難しい」と感じる人がいるのも事実です。

その他、治療中の口腔内の健康管理が保てず、やむなく中断せざるを得ないケースも稀にあります。

契約前に保証内容や対象範囲を確認しておくことで、予期せぬトラブルに安心して対応できるでしょう。

こうした制度が整ったクリニックは、治療の透明性や信頼性も高く、後悔を避けるための有効な指標となります。

※保険適用外の自由診療です

※マウスピース矯正(Oh my teeth含む)の主なリスク: 虫歯・歯周病・ブラックトライアングル・歯根吸収・歯肉退縮・1日20時間以上のマウスピース装着が必須・マウスピースにより痛みを感じる可能性・治療中に一時的にかみ合わせに不具合をきたす可能性・矯正後はリテーナーの着用を推奨

マウスピース矯正に失敗したときの対処策

マウスピース矯正に失敗したと感じた場合、早めの対応が改善の第一歩となります。

失敗を放置すると歯並びや噛み合わせがさらに悪化し、治療費や期間が増大するリスクがあるためです。

対処策	詳細
担当医にすぐ相談する	違和感の原因を相談、確認
再スキャン・再設計を行う	追加のマウスピースで調整
治療計画の見直しを相談する	目標や治療期間を再検討
転院を検討する	セカンドオピニオンを受ける

まずは通院中のクリニックで、治療計画の修正や追加矯正を相談してみましょう。

どのように歯の状態が変化していくのか、歯科医師とコミュニケーションをとり確認することが大切です。

それでも十分な説明や修正対応が得られない・不安が解消されないときは、他院でのセカンドオピニオンを受けるのも有効です。

異なる専門医の意見を聞くことで、新たな解決策やより適した治療方針が見つかる可能性があります。

失敗しているかもしれないと感じたら我慢せず、早期に相談しましょう。

マウスピース矯正の失敗が不安ならOh my teeth

マウスピース矯正は、信頼できるクリニックで専門知識を持つ歯科医師の的確な治療計画の基、行いましょう。

失敗するリスクを抑えるには、毎日の適切な装着・ケアや歯科医師による治療中の経過観察が欠かせません。

マウスピース矯正に失敗するリスクを避けたい人は、一度、東京新宿矯正歯科にご相談ください。

レントゲン撮影やAI、3Dスキャンのデータを活用した簡易的なシミュレーションを見ながらお話させていただきます。

LINEで24時間相談が可能なため、治療中の不安や疑問があってもすぐに解消可能です。

また、週1回撮影した写真を基に、オンライン診療が受けられるので、安心して治療を続けやすい環境です。

これからマウスピース矯正を検討している人や失敗したくない人は、まず無料診断で自分の歯並びや治療について、Oh my teethにご相談ください。

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