マウスピース矯正で八重歯は治せる?後悔しないための注意点も解説

マウスピース矯正で行う八重歯の治療は、軽度のガタガタであれば対応しています。

本記事では「本当にマウスピース矯正で八重歯を治せるの?」という疑問を解決しながら、治療方法や放置するリスクなどもご紹介。

 マウスピース矯正を使って、八重歯を改善したいという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

八重歯とは

八重歯

八重歯とは、「糸切り歯」とも呼ばれており、犬歯が歯列から外側にずれて生えている状態のことです

一般的に八重歯が生えてくるのは10〜12歳ごろで、乳歯から永久歯に生え替わりの終盤に生えてきます。そのため、すでに前歯や奥歯は永久歯に変わっているため、「あごが小さい」といった理由で犬歯が生えてくるスペースが十分にない場合、八重歯になる傾向にあります。

八重歯が気になる場合は、マウスピース矯正やワイヤー矯正で改善可能です。

八重歯になる原因

八重歯になる原因は、歯並びや骨格の状態が大きく関係しています。具体的な原因は以下の通りです。

  • 生えてくるのが遅いから
  • 唇や舌の癖があるから
  • 歯の数が多いから(過剰歯)
  • あごの発達が未熟だから

そもそも八重歯は永久歯のなかでも生えてくるタイミングが遅いため、歯列からはみ出しやすい傾向があります。

ほかにも「過剰歯」という歯の数が多い症状が原因になったり、骨格のバランスによって、八重歯が飛び出た状態になることもあります。

八重歯を放置するリスクは?

マウスピース矯正などで治療をせずに、八重歯を放置するリスクは以下の通りです。

  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 口臭を引き起こしやすい
  • ほかの歯へ負担がかかりやすい
  • 肩こりや頭痛を引き起こすことがある

八重歯があるということは、歯並びがガタガタになっていることが多いです。歯ブラシが届きにくいことから、虫歯や歯周病などのリスクが高まります。また、噛み合わせが悪くなることによって、ほかの歯に負担がかかり、歯の寿命が短くなりやすいです。

さらに、八重歯は噛み合わせも乱れることが多く、お口の周りの筋肉のバランスが崩れていることがあります。それにより、首の周りの筋肉も緊張状態になりやすいため、肩こりなどの原因にもなるでしょう。

八重歯の矯正で非抜歯が推奨される理由

歯列から大きくはみ出した八重歯は、抜いて歯科矯正を進めると思われがちですが、マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも基本的に八重歯は抜きません。

なぜなら八重歯は、以下のように歯列全体において重要な役割を果たすためです。

  • 歯のなかで最も根っこが長く寿命も長い
  • 食べ物を効率よく噛み砕く役割がある
  • 歯並び全体のバランスを保つ

実は、犬歯には「犬歯誘導」という犬歯だけの特別な役割をもっているのが理由です。

犬歯誘導とは
横にギリギリと歯ぎしりをした際に、犬歯だけが上下で当たり、奥歯が噛み合わないようにするはたらきのこと。

このはたらきのおかげで、上下の噛む力には強いけれど、横にスライドする力には弱い奥歯の寿命を守っています。

そのため、八重歯はなるべく抜かず、奥歯を守るためにも残しておくべきと考えられています。

八重歯の乱れが激しすぎる場合は、抜歯もありえますが、ほとんどの方が八重歯を抜歯せずに治療を進めるでしょう。

しかし歯並びの状態によっては抜歯もありえるので、歯科医師と相談しながら治療方針を決めていきます。

マウスピース矯正で八重歯は矯正できる?

結論からいうと、症例によってはマウスピース矯正で八重歯の改善が期待できます。

ただし、以下のような条件があります。

  • 骨格に問題がない八重歯
  • 犬歯の突出感が軽度な八重歯
  • 八重歯以外の歯のガタガタが少ない

一方で、以下のような八重歯はワイヤー矯正や外科的矯正が検討されます。

  • 八重歯とほかの歯の重なりが大きい
  • 八重歯だけでなく全体的に歯並びが悪い
  • 骨格から整える必要がある

八重歯は全体矯正?部分矯正?

八重歯が全体矯正になるか、部分矯正になるかは、歯並びの重症度によって異なります。

歯列全体を整える「全体矯正」と前歯のみを整える「部分矯正」では、治療できる範囲が違うため、適した矯正方法を選ぶことが大事です。

たとえば、ほんの少しねじれた八重歯や、前歯の研磨処置で整えられる程度の八重歯は、部分矯正で対応できる可能性があります。

しかし、歯列から大きく外れた八重歯や、奥歯の噛み合わせが合わず、歯のガタガタが多い八重歯は全体矯正が適しています。

部分矯正が適用となれば、費用や期間を抑えられるので、一度矯正の無料診断を受けてみるとよいでしょう。

東京新宿矯正歯科では、無料相談と検査を実施しています。あなたの八重歯がどの矯正方法に適しているのか診断できますので、お気軽にご予約ください。

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マウスピース矯正で八重歯を治せないケース

マウスピース矯正で八重歯を治せないケースもあり、適応外の場合はワイヤー矯正によって治療を行うのが一般的です。

特に以下の歯並びは、マウスピース矯正で治せない可能性があります。

  • 八重歯とほかの歯の重なりが大きい
  • 八重歯だけでなく全体的に歯並びが悪い
  • 骨格から整える必要がある

歯並びが大きく乱れ、噛み合わせやあごの骨格から改善が必要な場合は、外科的矯正といった治療も検討されます。

マウスピース矯正で八重歯を治すメリット・デメリット

マウスピース矯正で八重歯を治す場合、ワイヤー矯正よりも目立たず、周りにもバレにくいのが魅力です。

八重歯を治療する場合のメリットとデメリットを比較して、自分に合った矯正方法を選びましょう。

【メリット】

  • 透明で目立ちにくい
  • 取り外しができる
  • 比較的痛みが弱い
  • 金属アレルギーでも利用できる

【デメリット】

  • 治療範囲に限りがある
  • じぶんで装着時間を管理をする
  • 装着したまま食事がとれない

マウスピース矯正で八重歯を矯正すると、自分でマウスピース装置を管理する必要があり、20時間以上は装着する必要があります。自己管理が苦手な方は、サポート体制が整ったクリニックを選択するとよいでしょう。

またマウスピース矯正はワイヤー矯正よりも痛みを感じにくいため、八重歯の矯正も無理なく進められます。

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マウスピース矯正で八重歯を治す方法

八重歯を矯正する際は、犬歯を引っ込めるスペースが必要です。

スペースを作る方法は4つあり、歯科医師の判断で適した方法が採用されます。

歯を後ろに下げる

歯を後ろに下げることで、八重歯の改善が見込めます。

マウスピース矯正では、犬歯より後ろの歯を後方に移動させて、犬歯のスペースを作ることも可能です。

しかし、なるべく大きく後ろに下げるために、親知らずを抜歯することもあります。

歯列を広げる

マウスピースで歯列の幅を横に広げながら、全体的に隙間を作り歯並びを整えます。しかし、歯列の幅が狭すぎる場合は、マウスピース矯正の前に「拡大床(かくだいしょう)」という別の装置で広げることもあります。

IPR (ディスキング・研磨処置)をする

IPRという研磨処置を行うケースもあります。歯科用のやすりを使って、歯の表面を薄く削りスペースを作る方法です。

歯1本に対し最大でも0.5mm程度で、削る際の痛みはありません。

適切な切削量であれば、「虫歯になりやすい」「歯がしみる」などのリスクもほとんどないでしょう。

抜歯をする

マウスピース矯正では、八重歯を歯列に並べるために、抜歯をして大きくスペースを作る場合があります。

基本的には、犬歯のすぐ後ろの歯(小臼歯)を抜歯します。

左右1本ずつ抜歯をすると、約15mm(小臼歯の平均サイズ7.5mm)のスペースの確保が可能です。これによって歯をきれいに並べやすい状態にできます。

大きくスペースが取れるので八重歯だけでなく、そのほかの歯並びの改善もしやすくなるでしょう

マウスピース矯正の費用と期間の目安マウスピース矯正で八重歯を治す場合の費用と期間

費用目安期間目安
部分矯正10万〜40万2ヶ月〜1年
全体矯正60万〜100万1〜3年

マウスピース矯正の八重歯治療は、矯正方法によって費用や期間が違います。

全体矯正の方が治療費用が高く、期間も長くなるのが特徴です。またクリニックによって別途、検査診断料や保定装置代などがかかることもあります。

「思っていたより高くなった」と後悔しないように、事前に料金体系を把握しておくことが重要です。

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マウスピースによる八重歯矯正の治療の流れ

マウスピース矯正で八重歯を治療するときは、カウンセリングから始まります。

当院の治療の進め方は以下の通りです。

八重歯矯正の流れ内容
①初回カウンセリングを受ける歯並びや口元の悩みを歯科医師に共有して、どのような歯並びになりたいか相談する
②八重歯矯正の治療計画を確認する歯並びの診断結果をもとに、八重歯治療をシュミレーションする
③マウスピース矯正をスタートする型取り後にマウスピース矯正を開始。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換する
④治療後の保定期間に入る1~2年で矯正治療が終了。歯の位置を固定するリテーナー(保定装置)を使う

初回カウンセリング後、矯正を希望する方は精密検査に進み、治療計画を立てます。

八重歯の傾きやずれ方などを確認した上で、マウスピース矯正での治療が可能か確認していきます。

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八重歯のマウスピース矯正での治療は、突出が少なかったり、ほかの歯のガタつきが小さければ改善できる可能性があります。

八重歯の症状や乱れが激しい場合は、全体矯正になったり、抜歯が必要になるケースもあります。

八重歯の程度によってはワイヤー矯正の方が適切なこともあるので、まずは歯科医師の診断を受け、歯並びの状態にあった矯正方法を選択しましょう。

マウスピース矯正「Oh my teeth」を導入している当院では、マウスピース矯正で八重歯が治るか無料で検査・診断しています。

「私の八重歯矯正は抜歯が必要?」「部分矯正でできますか?」このような相談も歯科医師に直接聞いていただけますので、ぜひお気軽に無料診断をご予約ください。

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