予算が限られていると、選択肢が二択に見えてきます。安い方法を選べば、効果が出ずに払った分が無駄になるかもしれない。確実そうな方法を選べば、予算を超える。どちらにも踏み切れないまま、料金ページを見比べるだけの時間が過ぎていきます。
ただ、この二択は実は正確ではありません。費用を下げる方法にはいくつかあり、効き目の大きさに順序があります。そして最も効くのは、値引きを探すことでも安い方法を選ぶことでもなく、自分に何が必要なのかを確かめることです。場合によっては、数万円だと思っていたものが数千円で済みます。ここでは費用を下げるレバーを効き目の大きい順に整理したうえで、逆に削ると結果的に高くつく費用まで書きます。
「安い」には2つの問いが混ざっている
先に整理しておきたいことがあります。費用について考えるとき、頭の中には別々の問いが2つあります。
ひとつは「どうすれば安く済むか」。手段の話です。
もうひとつは「安い医院や安い製品を選んで大丈夫か」。安さの理由の話です。
この2つは別の問いで、答えも別になります。混ざったままだと、安くする手段に納得しかけたところで「でも安いと不安」に引き戻され、判断が進みません。ここでは前半で手段を、後半で安さの理由を扱います。
費用を下げる5つのレバー
費用を下げる方法は5つあります。ただし、どれも同じだけ効くわけではありません。効き目の大きい順に並べます。
| レバー | 効き目 | 何が変わるか |
|---|---|---|
| ① 自分に必要な方法を確かめる | 最も大きい | そもそも施術が不要になることがある |
| ② 方法を選ぶ | 大きい | 単価と総額の桁が変わる |
| ③ 目標を現実的にする | 中程度 | 必要な回数が減る |
| ④ 範囲を絞る | 中程度 | 1回あたりの金額が下がる |
| ⑤ 維持のしかたを変える | 継続的に効く | 年間の負担が変わる |
①自分に必要な方法を確かめる
最初にやるべきはこれです。効き目が最も大きく、しかも費用はほとんどかかりません。
歯の色が気になる原因には、歯の表面についた着色と、歯そのものの内側の色の2種類があります。コーヒーや紅茶、たばこによる表面の着色が原因であれば、歯科医院のクリーニングで対応できる場合があります。この場合、費用は数千円台です。
つまり、数万円かかると思っていたものが、原因によっては数千円で済むことがあります。逆に、内側の色が原因なのに表面を落とす方法を選んでも、いくら安くても目的には届きません。
自分の黄ばみがどちらかを見分ける方法は「歯の黄ばみを取る方法は原因で変わる|表面の着色と内部の色の見分け方から解説」にチェック表を用意しています。ここを飛ばして方法を選ぶのが、最も損をしやすいパターンです。
②方法を選ぶ
内側の色が対象だと分かった場合、歯科医院で受ける方法と、自宅で行う方法があります。
歯科医院で受ける方法は1回あたりの単価が高い代わりに、短期間で進みます。自宅で行う方法は時間がかかる代わりに、月ごとの負担で管理できます。どちらが安いかは、何回受けるか、何ヶ月続けるかによって変わります。
それぞれの内容は「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」と「ホームホワイトニングとは?費用・期間・やり方と「通院なしでできる範囲」を解説」で整理しています。
③目標を現実的にする
総額を決めているのは回数で、回数を決めているのは「今の色と目指す明るさの差」です。
「できるだけ明るく」と考えると回数は積み上がりますが、「写真で気にならない程度」であれば少ない回数で届くこともあります。目標を具体的にするだけで、必要な回数が絞れます。この考え方は「オフィスホワイトニングの費用は何で決まる?回数と範囲から総額を組み立てる方法」で詳しく説明しています。
④範囲を絞る
歯科医院で受ける方法では、施術する範囲によって1回あたりの金額が変わります。上下の前歯だけ、笑ったときに見える範囲、全体、という選び方があります。
ただし、範囲を絞ると施術した歯としていない歯のあいだに色の差が出る可能性があります。口を開けたときにどこまで見えるかを確認したうえで判断してください。
⑤維持のしかたを変える
一度明るくした色は時間とともに戻るため、保ちたい場合は継続的な費用がかかります。ここは方法を変えられます。
歯科医院に通い続ける代わりに、維持を自宅で行う方法に切り替える。あるいは、定期的に行うのをやめて、気になったときだけ整える。どちらもその後の負担を下げます。ペースの考え方は「ホワイトニングの頻度はどのくらい?白くする期間と保つ期間で変わるペースを解説」で整理しています。
割引を探すことを挙げていない理由
この5つに、値引きやキャンペーンの探索は入れていません。理由は2つあります。
ひとつは、効き目が小さいこと。上の①〜③は総額そのものを変えますが、割引は一定の額を引くだけです。
もうひとつは、再現性がないこと。時期や条件によって有無が変わるため、待っている間に何も進みません。探すのであれば、①から順に見直すほうが確実です。
削ると結局高くつく費用
一方で、下げないほうがいい部分があります。ここを削ると、あとで余分にかかります。
事前の確認
むし歯や歯周病の有無、詰め物の位置、着色の原因。この確認を飛ばすと、いくつかの形で跳ね返ってきます。
むし歯がある状態で始めれば、途中でしみて中断することがあります。詰め物の位置を確認していなければ、周囲だけが明るくなって色が浮き、作り替えを検討することになります。作り替えは別の治療になるため、費用と期間が追加でかかります。着色の原因を確認していなければ、そもそも方法の選択を誤ります。
治療とホワイトニングの順番については「虫歯があるとホワイトニングはできない?受けられない理由と、治療との正しい順番」で整理しています。
相談できる先
進めている途中で、しみる、歯ぐきがヒリヒリする、といった症状が出ることがあります。
このとき、聞ける相手がいないと自己判断で中断することになります。実際には条件を調整すれば続けられる場合が多く、中断すればそれまでに払った分が活きません。症状の切り分け方は「ホワイトニングが痛いときは4種類に切り分ける|歯・歯ぐき・擦れ・別の原因の見分け方」でまとめています。
適合したマウスピース
自宅で行う方法では、マウスピースが歯の形に合っているかどうかが結果を左右します。
合っていないと薬剤が漏れて歯に届かず、歯ぐきに流れて刺激になります。縁が当たれば擦れて痛みます。結局作り直すことになれば、その分が余計にかかります。マウスピースの作り方や市販品との違いは「ホームホワイトニングのマウスピースはどう作る?市販との違い・費用・通わずに作る方法」で整理しています。
共通するのは「やり直しが発生する部分」
3つに共通しているのは、削るとやり直しが発生するという点です。中断してもう一度始める、作り替える、作り直す。いずれも最初から見込んでいなかった出費になります。
1回で終わらせるための費用は、結果として安く済みます。安くしたいのであれば、下げるのは前半の5つのレバー、下げないのはこの3つ、という切り分けになります。
安い表示の読み方
ここからは後半の問い、「安い医院や安い製品を選んで大丈夫か」を扱います。
歯科医院の料金で、他より低い金額が表示されている場合、その理由はたいてい次の3つのどれかです。
対象の本数が少ない。 上下の前歯だけを対象にしていれば、全体を対象にする場合より低くなります。
含まれる回数が少ない。 1回分の金額なのか、コースなのかで表示が変わります。
検査やクリーニングが別料金になっている。 施術費だけを表示している場合、始めるまでに別の費用が加わります。
いずれも、内容が劣っているという意味ではなく、料金に含まれている範囲が違うということです。同じ条件にそろえて見れば、比較できるようになります。
確認したいのは3点です。「1回○○円〜」と書かれている場合の「〜」の先で何によって金額が上がるのか。コースの場合は何回分が含まれるのか。検査やクリーニングは料金に含まれるのか。この3つが分かれば、表示価格と実際の総額のずれは小さくできます。費用項目の詳細については「ホワイトニングの値段はいくら?種類別の相場と、施術費以外にかかる費用を解説」に一覧があります。
市販品やセルフが安い理由
歯科医院以外の選択肢は、さらに金額が下がります。市販のホワイトニング用歯磨き粉は数千円、セルフホワイトニングの店舗は1回数千円程度が目安です。
この差は、質の高低ではなく対象が違うことから来ています。
市販品とセルフホワイトニングが働きかけるのは、歯の表面についた着色です。歯の内部の色素を分解する濃度の薬剤は、日本国内では歯科医師の管理のもとで使われるため、これらには含まれていません。
つまり、表面の着色が原因であれば、市販品やセルフでも目的に合っています。この場合、安いほうを選ぶのは合理的です。一方、内側の色が原因であれば、いくら回数を重ねても対象が違うため届きません。
セルフホワイトニングでできることの範囲は「セルフホワイトニングの効果はどこまで?「白くならない」ではなく対象が違う理由を解説」、市販の歯磨き粉については「ディノベートとはどんな製品?成分の役割と、歯科のホワイトニングとの違いを解説」で説明しています。
結局のところ、①のレバー(自分に必要な方法を確かめる)に戻ります。原因が分かれば、どの価格帯を見ればいいかも決まります。
予算別に何ができるか
予算という入口から見ると、選択肢は次のように整理できます。以下は一般的な目安で、医院や製品によって設定は異なります。
数千円台では、歯科医院でのクリーニング、または市販のホワイトニング用歯磨き粉が対象になります。いずれも表面の着色に働きかけるものです。原因が表面の着色だけであれば、この範囲で解決する可能性があります。
1〜2万円台では、歯科医院で受ける方法を少ない回数で試す、あるいは自宅で行う方法を数ヶ月続ける、といった選択肢が入ってきます。
3万円以上であれば、回数を重ねる、範囲を広げる、2つの方法を併用する、といった進め方も選べます。
見ていただきたいのは、金額の大小ではなく、その価格帯が自分の目的に合っているかです。数千円台で足りる人もいれば、そこでは届かない人もいます。予算から方法を決めるより、原因を確かめてから予算に当てはめるほうが、無駄が出ません。
東京新宿矯正歯科の料金
ここまで一般的な目安で話を進めてきましたが、実際の金額は医院ごとに設定が異なります。表示されている数字が何本分・何回分を指すのか、検査やクリーニングが含まれるのかも医院によって違うため、金額だけを並べても比較にはなりません。その前提のうえで、当院の料金をご案内します。
歯科医院で受けるオフィスホワイトニングは、スタンダードプランが4,980円(税込)からで、3回施術を受けた場合の総額は14,940円(税込)です。より高い濃度で進めたい場合は、過酸化水素35%のホワイトニング剤を使用するブーストプランがあり、16,500円(税込)です。いずれも専用の照射器で8分×2回の照射を行います。プランは当日、歯科衛生士と相談しながら選べます。来院は最低1回※です。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。
自宅で行うホームホワイトニングは、マウスピースをお持ちの場合が月々11,000円(税込)、お持ちでない場合は初月22,000円(税込・マウスピース作成込み)で次月以降が11,000円(税込)です。月ごとの継続となるため、続けるかどうかを月単位で判断できます。
※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。
ホワイトニングを安く済ませることに関するよくある質問
一番安く済ませる方法は何ですか?
単価だけで見れば市販品ですが、対象が歯の表面の着色に限られます。内側の色が原因であれば、いくら安くても目的には届きません。最も無駄が出ないのは、まず自分の黄ばみの原因を確認して、それに合う方法を選ぶことです。原因が表面の着色だけであれば、数千円台で解決する可能性があります。
予算2万円でもホワイトニングはできますか?
方法によっては可能です。歯科医院で受ける方法を少ない回数で試す、自宅で行う方法を数ヶ月続ける、といった選択肢がこの範囲に入ります。ただし、目指す明るさによって必要な回数が変わるため、まず目標と現在の色を確認したうえで見積もるのが確実です。
安い医院は何が違うのですか?
対象の本数が少ない、含まれる回数が少ない、検査やクリーニングが別料金になっている、といった違いであることが多くなります。内容が劣っているということではなく、料金に含まれる範囲が違うということです。条件をそろえて確認すれば比較できます。
市販品で済ませるのはありですか?
原因が歯の表面の着色であれば、選択肢になります。着色を落とす、あるいはつきにくくするという目的には合っています。ただし、歯の内部の色を明るくする作用は含まれていないため、もともとの歯の色が気になっている場合は対象が違います。
保険は使えますか?
使えません。歯の色を明るくすることが目的であり、病気の治療にはあたらないため、全額が自己負担となる自由診療です。なお、むし歯や歯周病の治療は保険の対象です。
キャンペーンや割引を待ったほうがいいですか?
待つ時間に対して得られる額は限られます。総額を決めているのは回数と範囲なので、そちらを見直すほうが効きます。加えて、待っているあいだは何も進みません。まず原因を確認して必要な方法を絞るほうが、結果的に負担を抑えられます。
まとめ|最初にやるべきは、確かめること
ホワイトニングの費用を下げる方法は5つあり、効き目の大きさに順序があります。最も効くのは「自分に必要な方法を確かめる」ことで、原因が表面の着色だけであれば数千円台で済む可能性があります。次に方法の選択、目標の設定、範囲、維持のしかたと続きます。値引きの探索は、この中では最も効き目が小さく、再現性もありません。
一方で、削ると結果的に高くつく部分があります。事前の確認、相談できる先、適合したマウスピース。この3つはいずれも、削ると「やり直し」が発生する場所です。1回で終わらせるための費用は、結果として安く済みます。
安い医院や安い製品が劣っているわけではなく、含まれる範囲や対象が違うだけです。だからこそ、自分の目的が決まっていれば、安い選択肢も根拠を持って選べます。まずは自分の黄ばみが表面のものか内側のものかを確かめるところから始めてみてください。
東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。
| メニュー | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| オフィスホワイトニング (スタンダードプラン) | 4,980円〜 (3回施術の総額 14,940円) | 過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| オフィスホワイトニング (ブーストプラン) | 16,500円 | 過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| ホームホワイトニング | 初月11,000円 (マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円) 次月以降 11,000円/月 | オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します |
※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。