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ホワイトニングで知覚過敏になる仕組み|原因別の対処法と、続ける・止めるの判断基準

続けているうちに、冷たい飲み物で歯がしみるようになった。以前はなかった感覚なので、歯を傷めてしまったのではないかと不安になります。一方で、費用を払って始めた以上、途中でやめたくないという気持ちもある。この2つのあいだで、どうすればいいか決めかねている状態はつらいものです。

先に押さえておきたいのは、しみるのは歯が壊れたからではないということです。歯の表面をおおう膜が一時的に失われ、外からの刺激が神経に伝わりやすくなっている、という状態が起きています。そして、この仕組みが2つの段階に分かれていることが分かると、対処法も3つの方向に整理できます。ここでは、しみる仕組みと原因別の対処、出やすい人の条件、そして続けていい場合と歯科医師に相談すべき場合の線引きまで整理します。

目次

しみる仕組みは2段階に分かれる

なぜしみるのか。分けて見ていくと理解しやすくなります。

段階何が起きているか影響
段階①歯の表面をおおう膜が一時的に失われる外からの刺激が歯に届きやすくなる
段階②象牙質の細かい管を通って刺激が神経に伝わるしみる感覚として現れる

段階①|歯の表面の膜が一時的に失われる

歯の表面には、唾液の成分からできた「ペリクル」という薄い膜があります。外からの刺激をやわらげる役割をしている膜です。

ホワイトニングの薬剤は、この膜を通り抜けて歯の内部に届く必要があります。そのため施術の過程で膜が一時的に失われた状態になります。膜は唾液の成分によって再び形成されますが、元に戻るまでには時間がかかります。

この期間は、外からの刺激が普段より歯に届きやすくなっています。

段階②|象牙細管を通って刺激が伝わる

歯は、外側のエナメル質と、その内側にある象牙質という層でできています。象牙質には「象牙細管」と呼ばれる細かい管が無数に通っており、その先は神経につながっています。

段階①によって刺激が届きやすくなった状態では、この管を通って冷たさなどの刺激が神経まで伝わりやすくなります。これが「しみる」という感覚の正体です。

歯が溶けている・薄くなっているわけではない

ここが不安の中心になりやすい部分です。しみる状態は、歯の表面が溶けたり、エナメル質が薄くなったりして起きているわけではありません。一時的に膜が失われ、刺激の伝わり方が変わっているという状態です。

膜が再形成されれば、刺激の伝わり方は元に戻ります。多くの場合、症状が一過性とされているのはこのためです。ホワイトニングで起こりうる不利な面の全体像については「ホワイトニングのデメリット一覧|一時的なもの・続くもの・対処できるものに分けて解説」で整理しています。

だから対処は3方向ある

仕組みが2段階に分かれることが分かると、対処法も整理できます。よく挙げられる方法は、実は次の3つの方向に分かれています。

方向何に効くか具体的な方法
膜の回復を待つ段階①数日休む、施術の間隔をあける
刺激の通り道を塞ぐ段階②知覚過敏抑制剤、知覚過敏用の歯磨き粉
刺激の量を減らす段階①②の両方薬剤の濃度を下げる、装着時間を短くする

膜の回復を待つ

段階①に対する対処です。装着や施術を数日休むことで、膜が再形成される時間を確保します。

歯科医院で受ける方法で1〜2週間の間隔をあけるのは、この回復を待つ意味もあります。間隔の考え方については「ホワイトニングの頻度はどのくらい?白くする期間と保つ期間で変わるペースを解説」で整理しています。

刺激の通り道を塞ぐ

段階②に対する対処です。知覚過敏抑制剤や、知覚過敏用の歯磨き粉に含まれる成分には、象牙細管を塞いだり、神経の反応を抑えたりする働きがあるとされています。

膜が戻るまでのあいだ、刺激が伝わりにくい状態をつくる、という考え方です。

刺激の量を減らす

そもそも歯に加わる刺激を減らす方向です。薬剤の濃度を下げる、装着時間を短くする、という調整があたります。

ここで気になるのが「時間を短くしたら効果も落ちるのではないか」という点です。ただ、濃度と装着時間はもともと交換関係にあります。濃度が高ければ短時間、低ければ長時間、という設計になっているため、濃度を下げて時間を長めにとるといった組み替えができます。この関係については「ホームホワイトニングのジェルとは?成分・濃度の違いと、選ぶのではなく決まる理由」で詳しく説明しています。

装着時間の調整の仕方は「ホームホワイトニングのやり方|ジェルの量・装着時間・使用後のケアを手順で解説」で具体的に扱っています。

しみやすい人の条件

同じ方法で進めても、症状の出方には差があります。出やすい条件を挙げておきます。

エナメル質が薄くなっている場合は、刺激が象牙質に届きやすくなります。加齢による変化のほか、歯ぎしりや食いしばりの習慣、強い力での歯磨き、酸性の飲食物を頻繁にとることなどが影響するとされています。

歯ぐきが下がって歯の根元が露出している場合も出やすくなります。根元の部分はエナメル質におおわれていないため、刺激が伝わりやすいためです。

むし歯や歯周病がある場合は、その状態のまま薬剤を使うとしみやすくなります。この場合は先に治療が必要になることがあります。受けられない場合や先に治療が必要になるケースについては「ホワイトニングはしない方がいい?言われる理由と、受けられない人・向かない人の違い」で整理しています。

使う薬剤の濃度も関係します。歯科医院で受ける方法は高い濃度の薬剤を使うため、1回あたりで出やすい傾向があります。自宅で行う方法は濃度が低い分ゆるやかですが、毎日続けるため蓄積して感じられることがあります。歯科医院で受ける施術の内容については「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」で説明しています。

もともとの知覚過敏との見分け方

ここで一度確認しておきたいことがあります。ホワイトニングによって出た一時的なものなのか、もともとあった知覚過敏が施術をきっかけに気づかれたものなのか、という点です。この2つでは、その後の対応が変わります。

ホワイトニングによる一時的なものもともとの知覚過敏
始まり施術・装着を始めてから施術の前からあった
出る歯複数の歯に広く出やすい特定の歯に出ることが多い
きっかけ冷たいもので出やすい甘いもの、歯ブラシが当たったときにも出る
経過日数とともに落ち着いていく傾向続いている、または繰り返している

もともとの知覚過敏である場合、原因は歯ぐきの退縮や歯の摩耗、むし歯など別のところにあります。この場合、ホワイトニングを休んでも症状は残るため、原因のほうを確認する必要があります。

どちらか判断がつかない場合は、自己判断で続けずに歯科医師に確認してください。

ホワイトニングについて相談する

始める前にできる予防

これから始める場合、事前にできることがあります。

むし歯や歯周病がないかを確認しておくのが最初です。歯科医院で受ける場合はこの確認が入りますが、そうでない場合は抜けることがあります。しみやすさに直結するため、確認しておく価値があります。

数週間前から知覚過敏用の歯磨き粉に切り替えておく方法もあります。象牙細管を塞ぐ成分は、使い始めてすぐに働くわけではないため、前もって使っておくと備えになります。

強い力での歯磨きをやめることも有効です。硬すぎない歯ブラシに替え、力を抜いて磨くようにすると、エナメル質の摩耗や歯ぐきの退縮を進めずに済みます。

酸性の飲食物のあとにすぐ磨かないという点も知られています。柑橘類や炭酸飲料のあとは歯の表面がやわらかくなっている場合があるため、少し時間をおいてから磨くほうが無難です。

そのうえで、最初から控えめな設定で始めるという選択もあります。低めの濃度で時間を長くとる進め方であれば、様子を見ながら調整できます。

ただし、予防をしても症状が出ることはあります。出たときの手当てを用意しておくほうが、実際には安心して進められます。

続ける・止めるの判断基準

ここが最も知りたい部分だと思います。症状の程度によって、対応が変わります。

状況対応
冷たいものでときどきしみる/施術後しばらくで落ち着く/日常生活に支障がない対処をしながら続けられる場合が多い
毎回しみる/しみている時間が長くなってきたいったん数日休み、条件を見直す
数日経っても引かない/強くなっていく/何もしなくてもズキズキする/特定の歯だけ強い/歯ぐきの腫れを伴う自己判断で続けず、歯科医師に相談する

上の段であれば、知覚過敏抑制剤を使う、濃度や時間を調整するといった対処をしながら進められることが多くなります。

真ん中の段は、続けられないという意味ではなく、条件が今の状態に合っていない可能性があるという合図です。数日休んでから、濃度を下げる、時間を短くするといった調整を検討します。

下の段は、ホワイトニングによる一時的な症状の範囲を超えている可能性があります。特に、何もしていないのにズキズキする、特定の歯だけ強く出る、歯ぐきの腫れを伴うといった場合は、別の原因が隠れていることがあります。この場合は続けずに確認を受けてください。

なお、症状が軽いうちに相談することは、決して大げさではありません。早い段階で条件を調整できれば、休む期間も短く済みます。

東京新宿矯正歯科での備え

症状が出たときにすぐ手を打てるよう、当院ではホワイトニングキットに知覚過敏抑制剤を同梱しています。しみてからあらためて取り寄せる、あるいは買いに行く必要がないようにするためです。

進め方の調整に迷うときは、LINEやビデオ通話で歯科医師に相談できる体制もとっています。来院せずに確認できるため、「この程度で相談していいのか」と迷う段階でも聞いていただけます。

自宅で行うホームホワイトニングは、マウスピースをお持ちの場合が月々11,000円(税込)、お持ちでない場合は初月22,000円(税込・マウスピース作成込み)で次月以降が11,000円(税込)です。マウスピースの作成が必要な場合のみ来院となり、来院は最低1回※です。

※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります

※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。

歯科医院で受ける方法と自宅で行う方法の両方をご用意しているため、症状に応じて濃度や進め方を変えることもできます。自宅で行う方法については「ホームホワイトニングとは?費用・期間・やり方と「通院なしでできる範囲」を解説」で説明しています。

ホワイトニングの空き日程を見る

ホワイトニングの知覚過敏に関するよくある質問

しみるのはどのくらいで治まりますか?

個人差がありますが、一過性であることが多く、日数が経つにつれて落ち着いていくのが一般的とされています。歯の表面の膜が再形成されるまでの期間にあたります。数日経っても引かない場合や、強くなっていく場合は、自己判断で続けずに歯科医師にご相談ください。

しみたら中止しなければいけませんか?

すぐに中止と決まるわけではありません。冷たいものでときどきしみる程度で、日常生活に支障がないのであれば、数日休む、知覚過敏抑制剤を使う、濃度や時間を調整するといった対処をしながら続けられる場合があります。ただし、症状が強い場合や続く場合は無理をせず、確認を受けてください。

知覚過敏用の歯磨き粉は効きますか?

象牙細管を塞ぐ成分や、神経の反応を抑える成分が含まれているものがあり、しみる感覚をやわらげる働きが期待できるとされています。ただし、使い始めてすぐに効くものではないため、続けて使う必要があります。始める前から使っておくと備えになります。

装着時間を短くすると効果も落ちますか?

濃度と装着時間はもともと交換関係にあります。濃度が高ければ短時間、低ければ長時間という設計になっているため、時間を短くする代わりに条件を組み替えることができます。ただし、自己判断で変えるのではなく、処方時の指示や歯科医師への相談のうえで調整してください。

もともと知覚過敏があってもホワイトニングはできますか?

状態によります。原因が歯ぐきの退縮や歯の摩耗である場合、その程度によっては先に対応が必要になることがあります。むし歯や歯周病がある場合は治療が先になります。まず歯の状態を確認したうえで、進められるかどうか、どの濃度で進めるかを決めることになります。

しみるのは歯が溶けているということですか?

そうではありません。歯の表面をおおう膜が一時的に失われ、刺激が神経に伝わりやすくなっている状態です。膜は唾液の成分によって再び形成されるため、時間とともに刺激の伝わり方は戻っていきます。ただし、症状が長く続く場合は別の原因が関係している可能性があるため、確認を受けてください。

まとめ|仕組みが分かれば、打つ手も判断も決まる

ホワイトニングでしみるのは、歯の表面の膜が一時的に失われること(段階①)と、象牙質の細かい管を通って刺激が神経に伝わること(段階②)の2段階で起きています。歯が溶けたり薄くなったりしているわけではありません。

対処はこの2段階に対応して3方向あります。休んで膜の回復を待つ、抑制剤で刺激の通り道を塞ぐ、濃度や時間を調整して刺激の量を減らす。どれか1つではなく、状況に応じて組み合わせられます。

そして、続けるか止めるかは症状の出方で判断できます。ときどきしみる程度で日常に支障がなければ対処しながら進められますが、毎回しみる・時間が長くなってきた場合は一度休んで条件を見直します。数日経っても引かない、強くなっていく、何もしなくてもズキズキするといった場合は、続けずに歯科医師に確認してください。まずは今の症状がどの段に当てはまるかを確かめるところから始めてみてください。

東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。

メニュー費用(税込)内容
オフィスホワイトニング
(スタンダードプラン)
4,980円〜
(3回施術の総額 14,940円)
過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します
オフィスホワイトニング
(ブーストプラン)
16,500円過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します
ホームホワイトニング初月11,000円
(マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円)
次月以降 11,000円/月
オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します

※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。

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