式場との打ち合わせ、ドレスの試着、招待状、二次会の手配。準備が同時に進む時期に、歯の色を整えることまで組み込むのは簡単ではありません。しかも、早く始めれば式までに戻ってしまいそうだし、遅ければ間に合わない。どちらの不安もあるまま、開始時期を決めかねている状態は落ち着かないものです。
必要なのは、開始時期の数字を1つ知ることではありません。式当日に最も良い状態になるよう逆算することです。そしてここには、あまり知られていない事情があります。直前に施術すれば当日がいちばん良い状態になる、とは限りません。ここでは、その理由と、残り期間別にできることを整理します。前撮りがある場合の組み方や、通院の時間が取れない場合の選び方まで含めて見ていきます。
「ブライダルホワイトニング」という専用の施術があるわけではない
まず前提を確認します。
ブライダルホワイトニングという名前で呼ばれていますが、これは専用の薬剤や特別な方法を指すものではありません。一般のホワイトニングを、結婚式に合わせて行うことを指しています。
歯科医院で受ける方法も、自宅で行う方法も、内容は通常と同じです。それぞれの内容については「オフィスホワイトニングとは?1回でどこまで白くなる・所要時間・総額の目安を解説」「ホームホワイトニングとは?費用・期間・やり方と「通院なしでできる範囲」を解説」で説明しています。
では何が違うのか。期限があることです。ここが唯一にして最大の違いで、そのために逆算という考え方が必要になります。
逆算の考え方|当日をピークにする
「いつ始めるか」を考える前に、「当日にどの状態でいたいか」を決めるほうが順序として自然です。そこから遡ると、必要なことが見えてきます。
逆算に必要な見積もりは3つあります。
1つ目は、目標に届くまでの期間です。 方法によって変化が出るまでの時間が違います。歯科医院で受ける方法は1回ごとに段階的に進み、自宅で行う方法は毎日続けて少しずつ変わります。どのくらいで変化が出るかは「ホームホワイトニングの効果|変化までの期間・どこまで白くなるか・持続をそれぞれ解説」で整理しています。
2つ目は、当日に向けた仕上げのタイミングです。 これが次の章で扱う論点で、直前がいいとは限りません。
3つ目は、食事制限との兼ね合いです。 施術の直後には色素の強い飲食物を控える期間があり、これが式の前後と重なると気を使う場面が増えます。
なお、ホワイトニングには「白くする期間」「定着させる期間」「保つ期間」という3つの段階があります。この枠組みは逆算にそのまま使えます。詳しくは「ホワイトニングの頻度はどのくらい?白くする期間と保つ期間で変わるペースを解説」で整理しています。
直前がいいとは限らない2つの理由
「式の前日に施術すれば、当日がいちばん白い」と考えたくなりますが、2つの理由から、そうとは限りません。
施術直後の白さには一時的なものが含まれる
歯が白く見える仕組みは、実は2つあります。
ひとつは色素の分解です。歯の内部に沈着した着色の原因物質が分解されるもので、これが本体にあたり、数ヶ月単位で持続します。
もうひとつは、施術によって歯の表面が一時的に微細な凹凸のある状態になり、光が乱反射して白く見えるというものです。こちらは見え方の変化で、数時間から1〜2日で元に戻るとされています。
施術直後がいちばん白く見えるのは、この2つが重なっているためです。逆に言えば、その白さの一部は数日で消えるものということになります。前日に施術した場合、当日にはこの一時的な白さが消えかけている可能性があります。仕組みの詳細は「ホワイトニングで歯が白くなる仕組みは2つある|色素の分解と、一時的な見え方の違い」で説明しています。
食事制限が式の前後と重なる
もうひとつは実務的な理由です。施術のあとは、歯を色素から守っている膜が一時的に失われた状態になるため、色の濃い飲食物を控える期間があります。
式の前日には両家の食事会が入ることもありますし、当日も食事の場面があります。直前に施術すると、この期間が重なることになります。制限の理由と、避けるものの判断基準については「ホワイトニング後の食事は何を避ける?制限の理由と、その場で判断できる2つの基準」で整理しています。
仕上げは式の数日前までに終えておく
この2つを踏まえると、式の数日前までに仕上げを終えておく組み方が無理がありません。一時的な見え方が落ち着いた状態で当日を迎えられますし、食事制限の期間も式の前に終わります。
具体的に何日前がよいかは、使用する薬剤や施術の内容によって医院ごとに案内が異なります。予定を伝えたうえで、逆算した日程を相談しておくと確実です。
残り期間別にできること
自分の残り期間で何が選べるかを整理します。以下は一般的な目安で、実際の進め方は歯の状態によって変わります。
| 残り期間 | 選べる方法 | 組み方の目安 |
|---|---|---|
| 3ヶ月以上 | 自宅で行う方法/歯科医院で受ける方法/併用 | 時間をかけて目標に届かせ、そのあとは維持。前撮りにも間に合う |
| 1〜2ヶ月 | 自宅で行う方法/歯科医院で受ける方法を複数回 | 白くする期間を確保できる。仕上げの余裕もある |
| 2〜4週間 | 歯科医院で受ける方法が中心 | 間隔をあけて数回。目標は現実的に設定する |
| 2週間未満 | できることは限られる | 無理に詰めない判断も含めて相談する |
3ヶ月以上ある場合
最も選択肢が広い状態です。自宅で行う方法で時間をかけて進められますし、前撮りがある場合もそちらに合わせられます。
余裕があるぶん、途中で治療が必要になった場合にも対応できます。
1〜2ヶ月ある場合
白くする期間を確保できる範囲です。自宅で行う方法であれば1〜3ヶ月程度が目安とされているため、この期間でも変化は見込めます。歯科医院で受ける方法であれば、間隔をあけて複数回受けられます。
2〜4週間の場合
歯科医院で受ける方法が中心になります。1〜2週間の間隔をあけて数回、という組み方です。
ただし、目標は現実的に設定する必要があります。回数を詰めても比例して白くなるわけではなく、しみる症状が出やすくなります。到達点は人によって違うため、期間だけで結果が決まるものでもありません。この点については「ホワイトニングで後悔するのはなぜ?期待と結果のズレが生まれる4つの局面」で整理しています。
2週間を切っている場合
できることは限られます。1回受けて変化を出すことは可能ですが、目標が高い場合には届かないこともあります。
このとき、間隔を詰めて回数を重ねるのは避けたほうが無難です。しみる症状が出れば、式の直前に不快な状態を抱えることになります。間に合う範囲で整えるという判断も選択肢に入れておいてください。
前撮りがある場合
見落とされやすいのが前撮りです。式の2〜3ヶ月前に行われることが多く、この場合はピークが2回必要になります。
組み方としては、まず前撮りまでに目標に届かせます。そのあとは間隔を空けながら維持し、式の前にもう一度仕上げる、という流れです。
ここで役立つのが、白くする期間・定着させる期間・保つ期間という3つの段階の考え方です。前撮りまでが「白くする期間」、そこから式までが「定着・保つ期間」にあたります。前撮りに合わせて目標に届かせておけば、式までの期間は維持が中心になるため負担が軽くなります。
段階ごとのペースについては「ホワイトニングの頻度はどのくらい?白くする期間と保つ期間で変わるペースを解説」で整理しています。
式前は通院の時間が取れない
現実的な制約として、この時期は準備が同時進行します。ホワイトニングのために何度も通うことが難しい方は少なくありません。
そこで、通院回数で方法を選ぶという軸があります。
歯科医院で受ける方法は、1〜2週間に1回のペースで通うことになります。回数を重ねるほど通院も増えます。
自宅で行う方法は、マウスピースを作るときに来院が必要ですが、そのあとは自宅で進められます。通院の回数を抑えたい場合は、こちらが合うことがあります。
どちらを選ぶかは、通院にかけられる時間と、残り期間の両方から決まります。判断の軸については「ホワイトニングのおすすめは条件で変わる|5つの質問で自分に合う方法を選ぶ」で整理しています。
式前に治療が必要になった場合
もうひとつ、期限があるからこそ見ておきたい点があります。
むし歯や歯周病がある場合、先にその治療が必要になることがあります。治療の分の日数が加わるため、逆算の前提が変わります。
また、前歯に詰め物がある場合は注意が必要です。人工物は薬剤で色が変わらないため、周囲の歯が明るくなると差が出ます。この場合、ホワイトニングを終えてから最終的な詰め物を入れる順番にすると色を合わせられますが、そのぶん日数がかかります。順番については「虫歯があるとホワイトニングはできない?受けられない理由と、治療との正しい順番」で整理しています。
つまり、早めに口の中を確認しておくほど、選択肢が残ります。残り期間が少ない状態で治療が必要と分かると、組み方が限られてしまいます。受けられないケースについては「ホワイトニングはしない方がいい?言われる理由と、受けられない人・向かない人の違い」でまとめています。
式が終わったあと
式が終わったら、続けるかやめるかを選べます。
色は時間とともに戻っていきますが、やり直しは初回と同じ負担ではありません。マウスピースが手元にあれば、短期間で立て直せます。
定期的に続ける以外に、写真を撮る予定があるときや人前に立つ機会の前だけ整える、という付き合い方もできます。式のあとをどうするかは、その時点で決めれば十分です。ペースの考え方は「ホワイトニングの頻度はどのくらい?白くする期間と保つ期間で変わるペースを解説」で整理しています。
東京新宿矯正歯科での進め方
期限がある場合の選択肢として、当院の構成をご案内します。
歯科医院で受けるオフィスホワイトニングでは、来院後にまず口内と歯の色をチェックし、カウンセリングを行ってプランを選びます。スタンダードプランは4,980円(税込)からで、3回施術を受けた場合の総額は14,940円(税込)です。より高い濃度で進めたい場合は、過酸化水素35%のホワイトニング剤を使用するブーストプランがあり、16,500円(税込)です。プランは当日、歯科衛生士と相談しながら選べます。来院は最低1回※です。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります
※オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療です。使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品で、国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。リスク・副作用として、個人差がありますが一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。効果の程度・持続期間には個人差があります。
自宅で行うホームホワイトニングは、オンライン診療で処方したうえでキットを自宅へ配送します。マウスピースの作成が必要な場合のみ来院となり、歯型スキャンの所要は約15分です。それ以降の通院は不要なため、準備が立て込む時期でも進めやすい形です。費用はマウスピースをお持ちの場合が月々11,000円(税込)、お持ちでない場合は初月22,000円(税込・マウスピース作成込み)で次月以降が11,000円(税込)です。月ごとの継続となるため、式までの必要な月数で判断できます。
※ホームホワイトニングは保険適用外の自由診療です。標準費用はマウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込))。期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。副作用・リスクとして、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。効果や感じ方には個人差があります。
式や前撮りの日程が決まっている場合は、その予定をお伝えいただければ、逆算した進め方をご相談いただけます。
ブライダルホワイトニングに関するよくある質問
式の何ヶ月前から始めればいいですか?
余裕をみるなら3ヶ月前からが目安です。ただし1〜2ヶ月でも進められますし、2〜4週間でも歯科医院で受ける方法であれば対応できます。重要なのは開始時期そのものより、当日から逆算して仕上げのタイミングと食事制限の期間を組み込むことです。前撮りや治療の予定がある場合は、その分も見込んでください。
式の前日に施術してもいいですか?
おすすめしにくい組み方です。施術直後の白さには一時的な見え方が含まれており、これは数時間から1〜2日で戻るとされています。また、施術後は色素の強い飲食物を控える期間があり、前日の食事会や当日の食事と重なります。式の数日前までに仕上げを終えておくほうが無理がありません。
2週間前ですが間に合いますか?
歯科医院で受ける方法であれば、その期間でも受けられます。ただし、目標とする明るさによっては届かないこともあります。間隔を詰めて回数を重ねるのは、しみる症状が出やすくなるため避けたほうが無難です。まず今の歯の色を確認したうえで、間に合う範囲を相談してください。
前撮りと式の両方に合わせられますか?
できます。前撮りまでに目標に届かせ、そのあとは維持しながら式の前に仕上げる、という組み方になります。前撮りが式の2〜3ヶ月前であれば、そこを基準に逆算すると全体が組みやすくなります。
何回通うことになりますか?
方法によります。歯科医院で受ける場合は1〜2週間に1回のペースで、目標によって回数が変わります。自宅で行う場合は、マウスピースの作成が必要なときのみ来院し、それ以降は自宅で進められます。通院にかけられる時間が限られている場合は、この点を先に伝えて相談すると組みやすくなります。
式の前日に食事会があります。制限は大丈夫ですか?
仕上げの施術を数日前までに終えておけば、制限の期間は食事会の前に終わります。予定が決まっている場合は、その日程を伝えたうえで施術のタイミングを決めるのが確実です。制限の内容は使用する薬剤や施術の内容によって医院ごとに異なります。
まとめ|逆算すれば、残り期間でできることが決まる
ブライダルホワイトニングは専用の施術ではなく、一般のホワイトニングを式に合わせて行うことです。違うのは期限があることで、だからこそ当日から逆算する必要があります。
そして、直前に施術すれば当日がいちばん良い状態になるとは限りません。施術直後の白さには数日で消える一時的なものが含まれており、さらに食事制限が式の前後と重なります。式の数日前までに仕上げを終えておく組み方のほうが無理がありません。
残り期間別にできることは変わります。3ヶ月以上あれば選択肢は広く、2〜4週間でも歯科医院で受ける方法なら対応できます。2週間を切っている場合は、間に合う範囲で整えるという判断も選択肢です。前撮りがある場合はピークが2回必要になるため、そこも含めて逆算してください。まずは式と前撮りの日程を決めたうえで、今の歯の状態を確認するところから始めると、組み方が定まります。
東京新宿矯正歯科のホワイトニング
各線「新宿駅」から徒歩5分。クリニックで施術する「オフィスホワイトニング」と、自宅で続ける「ホームホワイトニング」の両方に対応しています。目指す白さや生活スタイルに合わせて、当日ご相談のうえプランをお選びいただけます。
| メニュー | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| オフィスホワイトニング (スタンダードプラン) | 4,980円〜 (3回施術の総額 14,940円) | 過酸化水素配合のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| オフィスホワイトニング (ブーストプラン) | 16,500円 | 過酸化水素35%のホワイトニング剤を塗布し、専用照射器で8分×2回照射します |
| ホームホワイトニング | 初月11,000円 (マウスピースをお持ちでない場合は初月22,000円) 次月以降 11,000円/月 | オンライン診療のうえ、オーダーメイドマウスピースとホワイトニングジェル(濃度10%)を自宅へ配送します |
※オフィスホワイトニング・ホームホワイトニングはいずれも保険適用外の自由診療です。
※オフィスホワイトニングで使用するホワイトニング剤は国内未承認医薬品です。国内で同等の承認医薬品はありません。米国の正規輸入商社を通じて入手しており、米国FDAにおいて安全性が確認されています。
※リスク・副作用:個人差がありますが、一時的に歯がしみる場合があります。本製品による副作用は、国内医薬品副作用救済制度の対象外です。ホームホワイトニングでは、補綴物が取れること、装着中や装着後に歯がしみること、口内炎・擦過傷の悪化等が生じる場合があります。
※詰め物・被せ物・差し歯には十分なホワイトニング効果は期待できません。
※効果の程度・持続期間には個人差があります。ホームホワイトニングの標準費用は、マウスピースをお持ちの場合11,000円〜33,000円(税込)、お持ちでない場合22,000円〜44,000円(税込)です(1〜3か月継続した場合)。4か月目以降も継続する場合は月々11,000円(税込)がかかります。
※期間・回数は治療内容や歯の状態により異なり、診療にもとづいて決定されます。
