歯列矯正における「ゴムかけ」は、矯正の補助的な力を歯に加える方法です。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正の途中、または最終段階で指示されることが多く、「痛すぎる」「食事はどうするの?」「いつまで続くの?」と不安を感じる方も少なくありません。
しかし、ゴムかけは歯並びだけでなく、上下の噛み合わせバランスを整える重要な役割※を担っています。
※ゴムかけは症例や個人によって効果が異なります。
本記事では、歯列矯正のゴムかけについて、必要性・痛み・食事・期間までを個人差を踏まえながら分かりやすく解説します。
矯正のゴムかけとは?なぜ必要なのか
矯正のゴムかけとは、薄いループ状の顎間ゴムを矯正器具にひっかけて歯の位置や噛み合わせを整える治療方法です。
歯並びが整っていても、上下の歯の位置関係がずれていると、噛みにくさや顎への負担が残ることがあります。
ゴムかけは、マウスピースやワイヤーだけでは仕上げにくい歯の位置や噛み合わせのズレを整え、見た目だけでなく「しっかり噛める状態」に近づけるために行われます。
ゴムかけで何が変わるのか
ゴムかけを行うことで、上下の歯が正しい位置関係で噛み合うようになります。
ゴムの牽引力によって上下顎の前後・左右の、噛む力のバランス調整を目的として行われます。
その結果、食事中などの顎関節への負担が軽減される場合があります。
※治療効果は症例によって異なるため、すべての方に当てはまることではありません。
ゴムかけが必要な人・必要ない人の違い
ゴムかけが必要かどうかは、噛み合わせのズレがあるかで判断されます。
前後・左右の噛み合わせにズレがある場合は、ゴムかけを要することがあります。
一方、上下の歯列関係に問題がなく、歯の傾きやガタつきのみを整える症例ではゴムかけを行わない場合もあります。
「必要ない人」かどうかは自己判断が難しいため、歯科医師による診断が不可欠です。
歯列矯正のゴムかけは痛い?つらい?
ゴムかけに対してインターネット上で「痛すぎる」「つらい」という声が挙がっています。
これはゴムかけ特有の力のかかり方が原因です。
歯だけでなく顎全体に力がかかるため、装着初期は違和感や痛みを感じる方もいます。
多くの場合、数日〜1週間ほどで徐々に慣れていきます※。
※症例によって個人差があります。詳しくは歯科医師にご相談ください。
ゴムかけが「痛すぎる」と感じる理由
ゴムかけは上下の歯を引き寄せるため、歯根膜だけでなく顎の筋肉にも刺激が加わります。
そのため、筋肉痛のような痛みや締め付け感を覚えることがあります。
また、噛み合わせのズレが大きいほど矯正力も強くなり、痛みを感じる場合があります。
ただし、強い痛みが長く続く場合はゴムの強さが合っていない可能性もあるため、無理せず歯科医師に相談することが重要です。
痛みの軽減が期待できる具体的な対処法
痛みが強い場合は、以下の対処法が推奨されることが多いです。
- 装着開始直後の数日間は柔らかい食事を選ぶ
- 無理に噛みしめない
痛みの感じ方は症例によって異なるため、必ずしも痛みが軽減されるとは言い切れません。
指示された装着時間を守りつつ、異常な痛みがあれば早めに相談をして対処してもらいましょう。
ゴムかけ中の食事・外食はどうする?
ゴムかけ中の食事や外食は制限があるのか、詳しく解説します。
基本ゴムかけをしたままご飯は食べられない
多くの場合※、食事の際はゴムを外すよう指示されます。
※症例によって異なります。
装着したまま食べると、ゴムが切れたり器具の誤飲のリスクがあるためです。
トラブルを避けるために、歯科医師の指示に従って装着することが大切です。
外食のときは外してもいい
外食時は歯科医師による指導のもとゴムを外して食事し、食後すぐに再装着すれば問題ありません。
一時的に外すこと自体よりも、長時間外したままにすることが治療の遅れにつながります。
忘れないように、予備のゴムを携帯しておくと安心です。
あくび・会話・恥ずかしさへの対策
ゴムかけ中は、あくびや会話でゴムが見えることを気にする方もいます。
透明や目立ちにくいゴムを選べる場合もあるため、見た目が気になる場合は歯科医師に相談してみてください。
ゴムかけをサボるとどうなる?
ゴムかけは、患者さん自身の協力が治療結果を左右します。
影響の出方や程度には個人差があり、すぐに問題が生じるとは限りませんが、積み重なると治療に影響が出る場合があります。
装着時間を守ることが矯正治療には重要です。
症例により個人差がありますので、詳しくは歯科医師にご相談ください。
一日サボると治療期間が伸びる場合がある
一日だけ装着できなかった場合、すぐに大きな問題が起こることは少ないです。
ただし、それが頻繁になると歯や顎が予定通りに動かず治療期間が延びる原因※になります。
※症例により個人差があります。
毎日つけないとどうなるのか
装着時間が不足すると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こる要因となります。
その結果、ゴムかけの期間が長引き、矯正治療自体がなかなか終わらなくなることもあります※。
※症例により個人差があります。
ゴムかけはいつまで?最終段階との関係
ゴムかけは治療の後半や最終段階で行われることが多く、「いつまで続くのか」が気になる方も多いでしょう。
期間は症例によって異なりますが、ここではゴムかけを装着する期間の目安を紹介します。
ゴムかけ矯正は一般的には数週間〜数ヶ月程度が目安
症例によっては数週間〜数ヶ月かかる場合が多いです。
あくまで一般的な目安で、診断によって大きく変わる可能性があります。
歯列矯正の最終段階でゴムかけを行う理由
歯列矯正の終盤でゴムかけを行うのは、噛み合わせを細かく仕上げるためです。
歯並びが整って見えても、上下の当たり方にズレが残ることがあり、その微調整にゴムかけが役立ちます。
ただし必要かどうかは症例によって異なり、担当医の判断で行われます。
ゴムかけを早く終わらせるために大切なこと
装着時間を守ることが大切です。
自己判断で外す時間を増やさず、違和感があれば早めに相談することで、予定通りに治療を進めやすくなります。
※症例によって治療期間には個人差があります。
マウスピース矯正でもゴムかけは必要?
マウスピース矯正でも、噛み合わせ調整が必要な場合はゴムかけを併用することがあります。
「目立たない矯正」でも、噛み合わせの完成には同様の工程を要するケースがあります。
マウスピース矯正でゴムかけを行う場合、治療結果を左右するポイントは自己管理です。
マウスピースの装着時間やゴムかけの継続が守れないと、噛み合わせの改善が計画通りに進まず、治療期間が延びる原因※になります。
※症例により個人差があります。
そのため、「どのくらい装着すべきか」「サボるとどう影響するか」を担当医に確認しておくと安心です。

ゴムかけは噛み合わせを仕上げるために重要な工程ですが、「本当に自分に必要?」「続けられるか不安」と感じる方も少なくありません。
当クリニックでは、ゴムかけが必要かどうかも含めて歯科医師が一人ひとりの状態を診断します。
なお、以下は歯列矯正における治療サポート体制の一例です。
実際の治療方法や管理体制は、クリニックごとに異なります。
- ゴムかけが本当に必要かどうか
- マウスピース矯正で対応できる噛み合わせか
- ゴムかけが必要な場合の期間・装着時間の目安
- 自己管理が難しい場合の代替治療の選択肢
- 治療期間・費用総額の目安(追加費用の有無)
無料診断では、現在の歯並びや噛み合わせの状態を確認し、治療方針の参考情報をご提供します。
詳細は歯科医師にご相談ください。
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ゴムかけ矯正に関するよくある質問
最後に、歯列矯正におけるゴムかけに関するよくある質問を紹介します。
歯列矯正のゴムかけは痛いですか?
装着初期は痛みを感じることがありますが、多くは数日で慣れます。
強い痛みが続く場合は歯科医師に相談してください。
ゴムかけは矯正装置よりきついですか?
上下顎に力がかかるためきつく感じることがありますが、異常ではありません。
ゴムかけをしたままご飯は食べられる?
多くの場合、食事中はゴムかけを外します。
誤飲や破損のリスクがあるため、装着や取り外しは歯科医師の指示通り行うことを推奨します。
まとめ
歯列矯正のゴムかけは、噛み合わせを完成させるための治療工程の一つです。
歯科医師による指示のもと正しい装着と継続は、症例によっては治療計画通りに進みやすくなる場合があります。
不安や疑問があれば早めに歯科医師に相談し、納得した上で治療を進めましょう。
